今朝。
そして、昼には輪っかが出てました。
今日の空に背中を押されて‥
ずーっと昔の話をします
ちょうど今ぐらいの春だったと思います。
当時、私は高校生。
父と母、祖母と妹と私。
新しく立派な道路が完成したので
早速見に行ってみようと
家族5人、ドライブに出かけたのでした。
ワンボックスカーを父が運転して母は助手席。
私と妹が2列目、祖母が3列目に座りました。
走ること1時間弱。
山の中の新しい道路に差しかかりました。
山間部を切り拓いて作られた道路は
いくつかの橋がかけられ
緩やかなカーブが続いています。
私は運転席と助手席の間から
顔を出して前方を見ていました。
(シートベルト義務化の前の時代です💦)
車が橋に差し掛かると
前方の歩道に何か黒いものが見えました
真っ黒な動物が
のしのしとひとりで歩いていました。
背中までの高さは1mから1.2mほどあります。
『大きな犬だな』
とっさに私は犬だと思いました。
『飼い主もいないし、リードも無しで
こんな大きな犬を放すなんて
非常識な人もいるもんだな。
野良犬なのかな?』
追い越し際に犬(❓)の背中が見えました。
真っ黒でツヤツヤの毛並み、
ドーベルマンのように
筋肉隆々としていました。
歩くたびに筋肉がモリモリ動いて
とっても強そうな感じです。
私は勝手にドーベルマンだと決めつけて
顔までは確認しないまま、
あっという間に私たちの車は
その犬を追い越したのでした。
「今の犬、凄かったね‼️」
と父と母に言うと
「は❓犬なんていなかったよ。
犬どころか何にもいなかったよ」
と、全否定されました。
妹や祖母も見ていませんでした
私だけがその犬(❓)を見たようです。
すごくすごくリアルに存在してたけど、
もしかして私の気のせいだったのかな❓
(つづく)