婦人画報デジタルの連載 第24回「朝香沙都子の着物ダイアリー」が公開されました。
無理なく着物を楽しむために「素材は夏仕様、意匠は秋模様」の装いをご紹介しています。
雨で幾分か涼しくなりましたが、雨の日は雨ゴートを着ることになり、それこそ蒸し暑い。
残暑厳しく、雨も多い季節に対応した装いとして、婦人画報の連載でも「9月も薄物」を提唱いたしております。
着物の難点は着脱ができないことです。
季節の先取りがオシャレといわれますが、暑くて具合が悪くなったら元も子もないですし、汗だくになりながら扇子を仰ぐのも見目よいものではありません。
かといって、着物は暑い、汗をかいたらメンテナンスにお金がかかる、と着ることを諦めてしまうのは本当にもったいないと思っています。
今の自分より若い自分はいないのですから。
昨年は墨色の長襦袢で夏の薄物の透け感を抑える工夫をご紹介しましたが、今回は「秋の白」を。
そして秋の単衣(ひとえ)の着物周りの取り合わせは「夏仕様」の理由についてです。
着物を楽しみたい方々が、基本と歴史的背景を知った上で、自分自身で体感し、選んで着こなすことが自然になるように願っております。