日本全国の染織の産地を巡って、空気を感じて、自分の眼でみて、直接話を聞くことをライフワークとしております。が、現地まで足を伸ばすのは中々に難しい。しかし都内に居乍らにしてコツコツとそれに近いことはできるのです。

 

それは百貨店の催事巡り〜♪

 

「日本の職人 匠の技」展 が日本橋三越にて開催中( 〜 8月5日まで)

 

 

●久留米絣「山藍」山村省二さん●

 

伝統工芸展で作品は拝見しているけどお話できたのははじめて♡

絣の種糸づくり

絵台の幅の筬羽(おさば)に糊付けした糸を張って絣柄の1単位分を下絵から糸に移します。色が違うのは浸染によって濃淡をだすため。

 

 

●しな織「しな織創芸 石田」石田航平さん●

 

航平さんのお父様はしな織のプロデュースに尽力されしな織の商品開発と普及に努められた方。こちらのしな布の商品は洗練されたものが多いです。鶴岡にあるお店もとっても素敵。ワタクシが愛用しているしな布の日傘はこちらでお願いしたものです♪

 

 

●丹後の藤布「遊絲舎」小石原充保さん●

 

遊絲舎の藤布は野趣に溢れる素朴な藤布ではなく、今のきものに合う藤糸をつかった美しい織物。藤糸の強さを受けとめ生かす道を日々探求されています。

 

 

●本場大島紬「仁左エ門」原仁左エ門さん●

 

ワタクシ好みの龍郷や秋名バラはこちらの親戚筋の柊田織物のもの多し。

モノクロの秋名バラも素敵だな〜。

 

 

●牛首紬「白山工房」●

 

経済産業省による牛首紬の伝統的工芸品としての指定条件は3つ
①先練り又は先染めの平織りとすること。
②経糸は生糸、緯糸は「座繰り」による玉糸とすること。
③緯糸の打ち込みには、「手投杼」又は「引杼」を用いること。

これは珍しく、経糸にも玉糸がつかわれています。

そして、さらに珍しかったのが、牛首紬の絣。牛首紬は後染め加工のものが多いので、絣は珍しい。

 

 

●江戸小紋「小林染芸」●

 

立体的でカッコイイ!!!と感動した江戸小紋。小林義一による三枚型の染めです。

 
この中で、いったことがないのは牛首紬だけでした〜。
 

乗り換えのついでの立ち寄りくらいの感覚だったのですが、お会いしたかった方や顔見知りの方も出展されていて話が尽きず、時間が足りなかった…@@;