歌舞伎座ビルにある五右衛門階段。久しぶりに来ました~♪

千秋楽の観劇の装いは千總の鷺草の絽小紋にアンティーク刺繍の帯です。
とくに演目にも役者にもちなんでいないのですが、歌舞伎座という重厚感ある場所にあいそうな装い。


瓦葺き屋根の瓦には歌舞伎座の紋である鳳凰丸紋がかたどられた瓦が並んでいますが、
その中で一つだけ鳳凰の首の向きが逆になっている逆さ鳳凰があります。
これを見つけると幸せになるとか…?

七月大歌舞伎の昼の部は、この瓦葺きの屋根のような大舞台で幕が開きました歌舞伎・定式幕


●南総里見八犬伝「芳流閣の場」「圓山塚の場」
斜めの屋根での獅童の犬塚信乃と右近の犬飼現八の大立回り。
屋根の手前が垂直にあがる<がんどう返し>

そして圓山塚での八犬士の<だんまり>、梅玉の犬山道節の<飛び六方>と見どころたっぷり。
朝一にはこれぐらいテンションが高い演目が向いてるかも♪


●与話情浮名横櫛(よわなさけきなのよこぐし)
玉三郎のお富さんと海老蔵の与三郎。美男美女コンビ。
海老蔵の声は少々苦手なのですが、お富さんに一目惚れして落とす羽織のつかい方は巧い。
そして舞台から客席通路を歩く演出もあって客席が盛りあがる。


そして…、これが凄かった( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚

●蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)
猿之助の演じる土蜘蛛は早変わりで6変化を見せるのですが、舞台のどこから登場するのかドキドキ。
常磐津長唄囃子連中がズラリと並ぶ中、繰り広げられる舞踊に目が釘づけ(+_+)
赤いきものを着た童が黒御簾内にプールの飛び込みのように飛び込んで消えたり、しゃらん~♪という
音で花道から来ると思ったらいつの間にか舞台に立っていた座頭亀市は吸い込まれるように火鉢に
消えたり…、人の動きとは思えない。。。そして何度もあったイナバウアーのような反り。
蜘蛛の糸も惜しみなく投げられて、見応えある舞台でしたヾ(@°▽°@)ノ
猿之助丈って凄い!!!っと改めて。ガラスの仮面の北島マヤのよう←例えが変ですが


お席は10列目ど真ん中。舞台をまんべんなく見渡せました。
そして…、客席の雰囲気がビンビンと伝わってくる…!

昼の部終演後は歌舞伎をみた!という充足感が会場中に満ちあふれていました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


終演後は五右衛門階段を抜けて4階ギャラリーへ

歌舞伎俳優のパネル展示と以前の歌舞伎座の模型があります。
日本文化の伝承は難しい局面にきていますが、歌舞伎の世界は着実に若い世代が育っています。
これからもますます楽しみですね♪


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