つづきです
中村座は江戸町奉行所から興行を許された江戸三座のひとつ。
泰平の世となり町人の娯楽として歌舞伎が定着し芝居小屋が乱立しはじめると、風紀を
乱すという名目で統制されます。その中で櫓をあげることが許された芝居小屋のひとつです。
ちなみに天保の改革の綱紀粛正で廃絶に追い込まれそうになったところを救ったのは、
当時北町奉行だった遠山左衛門尉景元(遠山の金さん)だといわれています。
時代劇がなくなってしまった昨今、こういった逸話も薄れてしまいそうで心配です…(_ _。)
中村座の定式幕(じょうしきまく）は左から黒、白、柿色の引き幕。白の使用は中村座に限って
幕府から特別に許されたのだそう。幕府の軍船安宅丸の櫓を漕ぐ音頭を初代中村勘三郎が
取りその褒美に下賜された帆布の色がこの色であったという説が有力です。
襲名祝いの飾り絵馬。鯛、鶴、打ち出の小槌など。江戸文字は橘右之吉さんによるもの。
芝居小屋の雰囲気が一層気分を盛り上げてくれます。ワクワクγ(▽´ )ﾂヾ( ｀▽)ゞ
2000年に中村勘九郎(十八代目中村勘三郎)がこの地に平成中村座を立ち上げ、日本各地
から世界へと。そして満を持してこの地に帰還。今公演は6代目勘九郎の襲名披露。
この日は千秋楽、お祝いムードいっぱいです
●傾城反魂香(けいせいはんこんごう) 土佐将監閑居の場(とさしょうげんかんきょのば)
通称「吃又（どもまた)」この演目にあわせて、大津絵の小紋にしました。詳細はこちら
この物語の背景にあるものは好きなのですが、この主人公、又平の性格は苦手…((o(-゛-；)
でも仁左衛門の表現力は凄い!!そして勘三郎との息もピッタリ
そして仁左衛門はやっぱり素敵です(≧▽≦)
●口上
上手から片岡仁左衛門、市川海老蔵、片岡進之介、片岡我當、中村勘三郎、中村勘九郎、
中村七之助、笹野高史さん、片岡亀蔵、中村扇雀がズラッと。
座頭である勘三郎による口上は、中村座の歴史と六代目勘九郎の襲名をこの地で行うこと
ができたことへの御礼。中村座の歴史の中で、芝居小屋の太鼓の音が江戸城への大名登城
の音と紛らわしいから移転させられたという話がありました。へぇ～φ(．． )
七之助の兄思いの口上にも心惹かれました
素晴らしい役者さんになったな～。しみじみ…。
口上での裃姿も楽しみにしていたもののひとつ。今回は松嶋屋と中村屋の方が多いですが、
どちらも紋は銀杏が入ったモチーフです。松嶋屋は追っかけ五枚銀杏、中村屋は角切銀杏。
松嶋屋でも仁左衛門、我當は七つ割丸に二引きの定紋の松嶋屋カラーの深緑×香色の裃。
中村屋は勘九郎と七之助は生成色の裃でしたが、勘三郎は灰色の裃でした。座頭だから？
●曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)
幕間で下手通路途中から仮花道がつくられました。そりゃそうよね…(・_・;)
海老蔵の星影土右衛門は容易に想像できたのですが、勘九郎の御所五郎蔵はイメージ
できず、襲名披露にこの役なんだ…と意外だったのですが、二人とも新鮮な華があり、ああ
こうやって次の世代に受け継がれていくんだ～っと感嘆せずにいられない舞台でした。
仁左衛門と勘三郎の吃又を見た後だから余計に…。それを狙った舞台構成だったのかも。
歌舞伎という伝統芸能が廃れることなく受け継がれていく真髄を見た気がいたしました
この演目は、松席で見たかった
右を向いても、左を向いても、っというのが醍醐味の演目、
双方の花道で交わされる五七五調の掛け合いが小気味良いのです♪平成中村座のキャパだと
役者が近くて、臨場感もたっぷり楽しめます。
海老蔵はサド役似あうので土右衛門はピッタリですが、途中でドロンしたのに驚きました…。
そうか、忍術を使う人だったか…。
勘九郎の御所五郎蔵の名台詞は上手かった五郎蔵の衣装もお似合いでした。←予想外(+_+)
そして、七之助が美しすぎるぅぅぅぅ。う～ん、彼の八重垣姫も見てみたいなあ。
●元禄花見踊
幕間5分で舞台セッティング。裏方さんのお仕事もブラボーです！
♪ちゃ～ららん、ちゃらちゃららん、ちゃ～ららん、ちゃらちゃららん♪
桜の裃姿の長唄囃子の方々をバッグに
、御曹司たちが舞い踊り、最後は平成中村座
ならではの舞台仕掛けがありました
今楽しむというよりは彼らが大人になった時に思い出すことでしょう…:*:・(￣∀￣)・:*:
久しぶりの歌舞伎鑑賞でしたが、楽しませていただきました。
ありがとうございましたm(_ _ )m
※平成中村座内では、上演中及び幕内がチラッとでも見えたときの撮影は禁止されています。
桜席は幕内扱いになりますので、桜席での撮影は上演中以外でも禁止です。
『きものカンタービレ♪』でつかわれている写真は、中村座スタッフの方から許可いただいた
場所にて撮影したものです。
中村座は江戸町奉行所から興行を許された江戸三座のひとつ。
泰平の世となり町人の娯楽として歌舞伎が定着し芝居小屋が乱立しはじめると、風紀を
乱すという名目で統制されます。その中で櫓をあげることが許された芝居小屋のひとつです。
ちなみに天保の改革の綱紀粛正で廃絶に追い込まれそうになったところを救ったのは、
当時北町奉行だった遠山左衛門尉景元(遠山の金さん)だといわれています。
時代劇がなくなってしまった昨今、こういった逸話も薄れてしまいそうで心配です…(_ _。)
中村座の定式幕(じょうしきまく）は左から黒、白、柿色の引き幕。白の使用は中村座に限って
幕府から特別に許されたのだそう。幕府の軍船安宅丸の櫓を漕ぐ音頭を初代中村勘三郎が
取りその褒美に下賜された帆布の色がこの色であったという説が有力です。
襲名祝いの飾り絵馬。鯛、鶴、打ち出の小槌など。江戸文字は橘右之吉さんによるもの。
芝居小屋の雰囲気が一層気分を盛り上げてくれます。ワクワクγ(▽´ )ﾂヾ( ｀▽)ゞ
2000年に中村勘九郎(十八代目中村勘三郎)がこの地に平成中村座を立ち上げ、日本各地
から世界へと。そして満を持してこの地に帰還。今公演は6代目勘九郎の襲名披露。
この日は千秋楽、お祝いムードいっぱいです
●傾城反魂香(けいせいはんこんごう) 土佐将監閑居の場(とさしょうげんかんきょのば)
通称「吃又（どもまた)」この演目にあわせて、大津絵の小紋にしました。詳細はこちら
この物語の背景にあるものは好きなのですが、この主人公、又平の性格は苦手…((o(-゛-；)
でも仁左衛門の表現力は凄い!!そして勘三郎との息もピッタリ
そして仁左衛門はやっぱり素敵です(≧▽≦)
●口上
上手から片岡仁左衛門、市川海老蔵、片岡進之介、片岡我當、中村勘三郎、中村勘九郎、
中村七之助、笹野高史さん、片岡亀蔵、中村扇雀がズラッと。
座頭である勘三郎による口上は、中村座の歴史と六代目勘九郎の襲名をこの地で行うこと
ができたことへの御礼。中村座の歴史の中で、芝居小屋の太鼓の音が江戸城への大名登城
の音と紛らわしいから移転させられたという話がありました。へぇ～φ(．． )
七之助の兄思いの口上にも心惹かれました
素晴らしい役者さんになったな～。しみじみ…。口上での裃姿も楽しみにしていたもののひとつ。今回は松嶋屋と中村屋の方が多いですが、
どちらも紋は銀杏が入ったモチーフです。松嶋屋は追っかけ五枚銀杏、中村屋は角切銀杏。
松嶋屋でも仁左衛門、我當は七つ割丸に二引きの定紋の松嶋屋カラーの深緑×香色の裃。
中村屋は勘九郎と七之助は生成色の裃でしたが、勘三郎は灰色の裃でした。座頭だから？
●曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)
幕間で下手通路途中から仮花道がつくられました。そりゃそうよね…(・_・;)
海老蔵の星影土右衛門は容易に想像できたのですが、勘九郎の御所五郎蔵はイメージ
できず、襲名披露にこの役なんだ…と意外だったのですが、二人とも新鮮な華があり、ああ
こうやって次の世代に受け継がれていくんだ～っと感嘆せずにいられない舞台でした。
仁左衛門と勘三郎の吃又を見た後だから余計に…。それを狙った舞台構成だったのかも。
歌舞伎という伝統芸能が廃れることなく受け継がれていく真髄を見た気がいたしました
この演目は、松席で見たかった
右を向いても、左を向いても、っというのが醍醐味の演目、双方の花道で交わされる五七五調の掛け合いが小気味良いのです♪平成中村座のキャパだと
役者が近くて、臨場感もたっぷり楽しめます。
海老蔵はサド役似あうので土右衛門はピッタリですが、途中でドロンしたのに驚きました…。
そうか、忍術を使う人だったか…。
勘九郎の御所五郎蔵の名台詞は上手かった
五郎蔵の衣装もお似合いでした。←予想外(+_+)そして、七之助が美しすぎるぅぅぅぅ
。う～ん、彼の八重垣姫も見てみたいなあ。●元禄花見踊
幕間5分で舞台セッティング。裏方さんのお仕事もブラボーです！
♪ちゃ～ららん、ちゃらちゃららん、ちゃ～ららん、ちゃらちゃららん♪
桜の裃姿の長唄囃子の方々をバッグに
、御曹司たちが舞い踊り、最後は平成中村座ならではの舞台仕掛けがありました
今楽しむというよりは彼らが大人になった時に思い出すことでしょう…:*:・(￣∀￣)・:*:
久しぶりの歌舞伎鑑賞でしたが、楽しませていただきました。
ありがとうございましたm(_ _ )m
※平成中村座内では、上演中及び幕内がチラッとでも見えたときの撮影は禁止されています。
桜席は幕内扱いになりますので、桜席での撮影は上演中以外でも禁止です。
『きものカンタービレ♪』でつかわれている写真は、中村座スタッフの方から許可いただいた
場所にて撮影したものです。