北海道新聞コラム「朝の食卓」に今回は「もっとワインを楽しもう」というタイトルで書きました。
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先日、小樽のホテルでワイン会を開きました。北海道やフランス、イタリアという同じ北緯43度でつくられるワインと秋の味覚を組み合わせて感じたことは、ワインを通じてそれぞれの土地の地理気候や歴史、食文化や言語などに興味を示してもらえることでした。
料理に合わせて選んだ5種類のワインがどのようなブドウをつかってどんなワインになるかの話や、ワインをボトルからガラス容器に移すデキャンタージュの実演に参加者の目がくぎ付けだったのが印象に残ります。
10年以上続けている私のワイン教室でも毎月さまざまなワインを学び、味わい、受講生同士が交流しています。その中からワインに関する資格の取得を目標とする人も出てきたので今年1月から新たな講座を開設し、初年度は5人を合格に導くことができました。
友人や仲間と一緒に味わうことで会話が弾むのもお酒の楽しみです。特にワインはただ飲むだけでなく、世界のさまざまな知識や文化に触れる要素もあり、その土地、その年の気候や熟成状態によっても味わいが変わる奥深さがあります。
ワインは少し知識を学んだり、数種類を飲み比べてみたりすることで、その魅力に気付いてもらえると思います。
少し早いですが、来年はさらにワイン会やワイン教室を充実させ、より多くの方々にお会いしてワインの魅力を広げていきたいと思います。
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全道版「朝の食卓」の執筆者を務めさせていただき3年、その前の小樽後志版の「えぞふじ」も3年、どちらも任期満了まで書くことができました。
特に「朝の食卓」では、すべての回をワインを楽しむこと、飲んでもらえるきっかけになることをテーマとして書き続けたことがささやかな誇りです。
これで北海道新聞におけるコラム執筆は卒業と思いますが、本当にいい機会と経験になりました。ありがとうございました!