麺類が好きだ。一日に一食は麺類を食べたいと思うほどで、とりわけ寒い季節の蕎麦つゆの香りほど食欲を呼ぶものはない。

トマトクリームソースのスパゲティ、夏には冷たいヴィシソワーズ仕立てのカッペリーニなどのパスタ料理もいいし、ラーメンやうどんも好きであるが、日本人でよかったと思う瞬間は蕎麦をすするときに尽きる。

 

海外での北海道産ワインのプロモーションに携わることが多くあり、出張や個人旅行でも海外に行く機会が増えてきた。その際の食事の楽しみに、外国の麺料理がある。

特にアジアの麺類は小麦粉の麺、米粉の麺、乾麺も生麺もあり、幅や形状も多彩である。スープや具材の違いも大きく、目の前で作ってくれる光景にもわくわくする。タイの多彩な麺料理、シンガポールのラクサ、台湾の牛肉麺など、それぞれの個性があって美味しいのだが、すすれないことが残念である。

郷にいては郷に従えというように、麺料理を音を立てないように食べるが、これはどうも落ち着かないものである。帰国便の機内食で蕎麦がでたときに、気にせず思い切りすすって食べたのをとても旨く感じた。

 

さて、年の瀬が迫り、蕎麦屋の店先には年越し蕎麦の文字が躍る。大晦日に自宅で食べるのもいいが、早めに食べておこうと、師走になると何度も暖簾をくぐる自分が愉快で仕方ない。

今年も大晦日になる前からいろいろな店を訪れて、盛大にすすって食べてみたいと思う。