後志観光連盟から「しりべし酒アンバサダー(大使)」に任命され、5週間をかけて毎週月曜日と火曜日に後志管内の20市町村すべてを訪ねている。

これはそれぞれのマチで、現地の食資源や楽しみ方を教えてもらい、後志のどんな酒と合うか10種類ほど持参したものを、みんなで試して意見交換をする公開ヒアリングを行うためだ。お互いに準備は大変だが、学びと発見のある貴重な機会である。

 

赤井川村の米を用いた濁酒(どぶろく)はサイダーで割るとおいしいことや、黒松内町の車庫焼きには「おやどり」が欠かせずタレも2つの流派がある話、島牧村ではミズダコに調味料を変えて酒との相性を試す体験から新たな企画のヒントにもつながった。

こうして発掘した後志の肴とそれに合う酒を味わうことを目的とした旅の魅力を発信することが大使としての役割である。実際に行ってみたくなる現地のおいしいモノや体験の把握と、実際に来てもらうための交通手段の調査やルートの検討は創造的でとてもワクワクする。

 

特に酒を楽しむという目的から車の運転をいかに避けるかが大切であり、それには公共交通の利用とコンドミニアムやキャンプ場の活用等が考えられる。

私自身の体験として、地域の酒と肴を買い揃えてキャンプ場に持参し、自ら調理するのは大変楽しかったほか、列車やバス、タクシーを利用して後志管内を移動してみると思いのほか公共交通が充実しており、所要時間も車と大差ないことに驚いた。

こうした後志の情報や体験を組み合わせて、「酒と肴の旅」を楽しみに来る人を増やしたい。

(シニアソムリエ・小樽)