北海道の縮図とも呼ばれる後志地方は、北海道をイメージさせる美しい自然の風景と魚介類や農産物、酪農製品が(そろ)う。さらにはウイスキーや日本酒、ビールにワインの酒類があり、「酒と(さかな)」の組み合わせにも事欠かない。札幌や新千歳空港からの距離感も含め、道内外からの旅に最適の地域と感じる。

 

後志の魅力や強みを生かし、私は8年前からワインを旅のメインテーマとした小樽発着のワインツーリズムを手掛けている。ワイナリーやブドウ畑の訪問とテイスティング、地域の食材にこだわったおいしいランチを組み合わせ、ワインを中心とした地域の魅力を五感で楽しむ旅がワインツーリズムである。

 

一方、表題にある「しりべしアグリツーリズム」とはワインツーリズムと同様に後志の農産物の品質の高さと多様性を伝える産地訪問の旅であり、サクランボ、トマト、ワイン用ブドウ、ユリ根などをテーマとしている。

 

畑を訪ねて見学や試食をし、生産者や料理人による新しい食べ方や料理を味わうなど、多くの人の協力を得て実施する学びとグルメを融合させたツアーである。参加者が驚くのは南米の原産地と同様の環境を再現して作られる高糖度のトマトや47種類も植えられているサクランボ、13の品種が順に旬を迎えるプルーンなどだ。

 

旬のおいしさや品種による違いを体験するとみんな笑顔になる。食の安全や産地、作り手の人柄を知り、後志の良さを実感していることが伝わってくる。今年も道内外、そして地元の方にも食の感動と笑顔を届けたい。(シニアソムリエ・小樽)

 

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しりべしアグリツーリズム 2017年7月9日(日)のツアー紹介URL

http://winecluster.org/archives/5289/