春が来た。長く雪と白い雲に覆われていた空が青く澄み渡り、石狩湾の向こうに暑寒別の山々がみえる風景に春を実感する。

 毎年、春になると新しいことに挑戦する人も多いのではないだろうか。英会話やジョギング、朝型生活への転換など私も過去にチャレンジしたものは多い。私のジョギングは情けないことにひと月ほどで挫折してしまったが、やはり4月は何か新しいことを見つけ、スタートするのにもってこいの時期である。

 

 私は自分自身がどのような仕事をしているのかを表現する言葉として「ワインジェリスト」を名乗ることにした。北海道のワインと食と観光のそれぞれの職域と地域をまたぐ私の仕事は単にソムリエという資格名では言い表すことができない。

 そこでワインの伝道師を意味するワイン・エバンジェリストを短縮した造語として考え出した。このように私の仕事の内容そのものは変わらなくても、視点を変えて、自己紹介の仕方を刷新することで新鮮な気持ちや自覚が高まったように感じる。

 また、新しい取り組みとして「プライベートワインレッスン」を始める。これは受講希望者のワインへの関心や知識に合わせて内容と教材を用意する予約制のテイスティング講座である。

 

 新しい取り組み、そして新しい趣味や教養を求めることは若々しい気持ちにもつながり、生活に張りが出るのではないだろうか。物事をはじめるのに年齢は関係なく、きっかけが大事だと思う。みなさまも4月をきっかけに何か新しい取り組みを始めてみてはいかがだろうか。阿部真久(シニアソムリエ)