ママ友は友達じゃない!vol18 〜性善説って?〜 | レスキュー女子es番外 『料理でコーチング』

そして、この日の会合で、謝恩会については、

 

 

 

緑子さんの提案でここはひと家族2万円以内で抑えるという事にしました。

 

 

 

この予算でDVD制作と会場レンタルと料理費、先生へのプレゼントをまかなう事に決めました。

 

 

 

謝恩会の予算を決める。

おおまかな内容を決める。

 

予算の余剰分を来年度へ繰り越す。

 

 

 

たったこれだけのことを決めるのに、緑子さんは、ほとほと疲れ果ててしまいました。

 

 

 

特に、例のパパ。

 

 

 

彼は、5年間のあいだ、ずっと子供の送り迎えで保育園で顔を合わすときにおもしろい話をしていつも緑子さんを笑わせてくれていたので、本当に良いお父さんだと思っていました。

 

 

 

同級生の親たちだけで集まるクリスマス会やバーベキューやお花見のときは、八面六臂(はちめんろっぴ・何役もこなすほどの活躍をすること)の活躍で、彼の存在は同級生のママの間では本当に大きな存在なのです。

 

 

 

そう考えると、彼は、よい父親なのでしょう。

 

 

 

悪気はないのでしょう。

 

 

 

ただ、

 

 

 

基本的な価値観が違うのです。

 

 

 

それが、あまりにも常識からはかけ離れていたのです。

 

 

 

それが、金銭面で表面に現れたのです。

 

 

 

彼は、飲食店経営をしています。

 

 

 

そういう意味では会社員とは価値観が違うのかもしれない。

 

 

 

でも、彼の奥さんは普通の会社員です。

 

 

 

奥さんはどう思っているだろう。

 

 

 

ちなみに、奥さんもいつも笑っているような、イベントには必ず参加する気さくな明るい女性です。

 

 

 

 

しかし、この奥さんも、今後、どんどんクレーマーとしての本性を現していくのです。

 

 

 

お金は人を表します。

 

 

 

人間の欲は、本当に正直です。

497dd12d068f524fcaeb9371e1487a21_m父親としては、よきパパなのかもしれないが…。

 

 

 

性善説って?

 

 

 

性善説とは?

 

 

 

本来、人間の思考や行動は、”善”である。という、倫理観や道徳観から成る考え方のこと。

 

 

 

昨年、50年前には亡くなっていた両親の年金をずっと受け続け、総額5000万円以上をだまし取っていた86歳の女が逮捕されました。

 

 

 

年金機構の担当者は、

 

 

 

「年金は、性善説に基づいて動いている(だからチェックしていなかった)」

 

 

 

と、答えていました。

 

 

不正に年金を運用して年金破綻を招きかねない事態にまで放置していた年金機構の職員が、何おかいわんやですが、

 

 

 

”性善説”

 

 

 

言いえて妙です。

 

 

 

わたしたちは、新たに出会った人が、いい人だと思っています。

 

 

正確には、

 

 

 

子供を通じて出会った人が、いい人だと思い込んでいます。

 

 

 

それはそれでいいんです。

 

 

 

だって、そう思ってないと、ママ友はできません。

 

 

 

「今度、ママ友同士で集まるんだけど、よかったら来ない?」

 

 

 

そう言われて喜ばない人はいません。

 

 

最初から、

 

 

「あのママをいじめてやろう」とか、「仲間はずれにしよう」と、思って近づくママはいません。

 

 

だから、

 

 

 

 

いじめるママ、仲間はずれにするママ。そして、今回のような会議の場をかき乱すパパ。彼らが、”悪”の心。つまり、ここで言うところの、”性悪”な心で行動しているわけがないのです。

 

 

 

 

と、いうのも、彼らは、

 

 

 

「自分が正しい」「自分こそが正しい」

 

と、いう思い込みで行動をしているから。それを”性善説”と言うのなら、彼らの言うところの”善”なのでしょう。

 

 

 

だから、それをやられる側は戸惑ってしまうのです。対処の仕様がなくなるのです。”善”に対しては対抗できないからです。要するに、

 

 

 

”価値観の違い”

 

を、埋めるのは、大変です。

 

 

 

ただ、はっきり申し上げます。

 

 ”性悪”な人はたくさんいます。

 最初から”悪意”を持って近づいてくる人はたくさんいます。

 

 

たとえば、今回の話。

 

 

 

パンジー会の年会費を繰り越さないで、役員の打ち上げに使っていたという話。

 

 

「慣習的に行われているのだから問題はない」

 

 

 

そう、パパとママは言っていましたが、彼らは本当に本音でそう言っているのでしょうか?

 

 

 

「子供のために人様から集めたお金を余ったから自分たちの飲み代に使った。毎年、そうやっていたんだから問題はない」

 

 

 

本当に、本音で、それが正しいと、思っていたのでしょうか?

 

 

 

”いけないこと”だと、気づいていたんじゃないでしょうか?

 

 

 

わたしは気づいていたと思います。でも、そこに目をつむっていただけなのではないでしょうか?

 

 

 

”みんなで渡れば怖くない” ”みんな同罪”

 

 

 

つまり、罪の意識がありつつ、そこに目をつむっていたのではないでしょうか?

 

 

 

そうだとしたら、それは”悪”です。”性悪”な心です。

 

 

 

仮に、あなたが、そこに意を唱えて、他のママたちからハブられたとします。

 

 

正しいのはどちらでしょう?

 

 あなたです。

そこになにか引け目を感じることがあるでしょうか?

 ありません

 

 

たとえ、それが10円であろうと、横領は横領です。

 

 

犯罪なのです。

 

 

そこに目をつむったら、あなたも同罪です。

 

 

 

そんなグループにあなたは、いたいですか?

 

 

 

小さなコミュニティーやそこで培われてきた慣習は、時と場合によっては、常識を曇らせます。”性善”がなにか、わからなくさせる力があります。

 

 

 

なにが正しいのか?

 

 

 

なにがあなたにとっての正義なのか?

 

 

 

ママ友の関係で悩んでいるママは、もう一度、そこを考えてみてください。

 

 

つづく

 

 

 

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風宏