米Microsoftは6月26日(現地時間)、Windowsにおける信頼性とセキュリティ向上を目的とした新たな取り組み「Windows Resiliency Initiative(WRI)」を発表しました。このイニシアチブの一環として、これまで「ブルースクリーン」や「BSOD(Blue Screen Of Death)」として知られていた致命的なエラー時の画面が、よりシンプルな黒い背景の画面へと変更されることが明らかになりました。
この新しい「ブラックスクリーン」は、2024年後半に提供予定の「Windows 11 バージョン24H2」から導入される予定です。従来の英語の顔文字やQRコードは廃止され、表示される情報は簡素化されます。具体的には、「PC」という表記が「デバイス」に改められ、クラッシュの原因となった停止コードや関係するドライバーの情報が表示される構成になります。
Microsoftによれば、24H2ではクラッシュダンプの収集機能も強化されており、予期しない再起動にかかる時間は多くのユーザーで約2秒程度まで短縮されたとのことです。今回のBSODの見直しは、こうした改善に合わせた、よりスムーズなユーザー体験を提供するための変更だとしています。
