Windows 11を使っていて「SSDのトラブル防止」と「寿命を延ばす」ためには、いくつかの設定を早めに見直すことが非常に重要です。以下に具体的な対策とその設定変更方法をわかりやすく説明します。
✅ 1. 自動デフラグ(最適化)の無効化
SSDにデフラグは不要であり、むしろ寿命を縮めます。
🔧 設定方法:
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タスクバーの検索から「ドライブのデフラグと最適化」と入力して開く。
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SSDのドライブを選択し、「設定の変更」をクリック。
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「スケジュールによる実行」のチェックをオフにする。
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「OK」で保存。
✅ 2. 仮想メモリ(ページファイル)設定の見直し
SSDに過度な書き込みを避けるため、物理メモリが多いPCなら制限可能。
🔧 設定方法:
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「Win + X」→「システム」→「詳細情報」→「システムの詳細設定」。
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「パフォーマンス」→「設定」→「詳細設定」→「仮想メモリ」→「変更」。
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「すべてのドライブのページングファイルサイズを自動的に管理」のチェックを外す。
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SSDのドライブを選び、「ページングファイルなし」を選択 →「設定」→「OK」。
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ただし、物理メモリが8GB以上のPCで推奨。
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✅ 3. 休止状態(ハイバネーション)の無効化
休止状態はSSDへの大容量書き込みが発生。使わないなら無効推奨。
🔧 無効化手順:
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「Win + X」→「Windows ターミナル(管理者)」を開く。
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以下のコマンドを入力してEnter:
powercfg /h off
✅ 4. システムの復元ポイントを制限する
復元ポイントは便利だが頻繁にSSDに書き込むため、制限がおすすめ。
🔧 設定方法:
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「システムの保護」→「保護設定」からSSDを選択し「構成」。
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「ディスク領域の使用量」を5%以下に調整、または不要なら無効化。
✅ 5. Windows Updateの一時ファイルを定期的に削除
大量の一時ファイルがSSDの空き容量を圧迫。定期掃除で寿命延命。
🔧 設定方法:
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「設定」→「システム」→「記憶域」→「ストレージセンサー」。
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「今すぐクリーンアップ」を実行。
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定期的な実行を「オン」に設定(例:毎週)。
✅ 6. 書き込み回数を抑えるためのTips
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Dropbox/OneDriveの同期先をSSD以外のドライブに変更。
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ChromeやEdgeのキャッシュをRAMディスクへ移動(上級者向け)。
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ゲームや動画編集データはHDD側に保存。
✅ 補足:SSDの状態を常に監視したい場合
無料ツール例:
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CrystalDiskInfo(健康状態・温度・通算書き込み量の確認可能)
✅ まとめ
| 設定項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| デフラグ | 無効 |
| 仮想メモリ | 必要に応じて制限 |
| 休止状態 | 無効 |
| 復元ポイント | 無効または制限 |
| 一時ファイル削除 | 定期実行 |
| 書き込み制御 | クラウド/キャッシュをHDDやRAMに |
「普段見直さないけど、これをするだけでSSDの寿命が数年延びる」可能性もあります。特にノートPCユーザーや長期使用予定のPCには必須です。