ブログネタ:新入生、新入社員の皆にひとこと 参加中

新入生がガイダンスという授業や学校生活、クラブなどを体験する期間が終わると、新人歓迎を兼ねた校内合宿が行われます。2泊から3泊と短いものですが、5月にある「さつきボウル」という交流戦に向けての調整合宿でもありました。
その年は新入生が入学前に公表される名簿からハガキや電話による勧誘が効を奏し、合宿には10人近い新人が参加していました。

今は現役を率いているラグビー経験者のH、国体のスキー選手だったK、バレーボール出身のT、プロ野球選手を父に持つN、兄貴が橙光線にいるI、A森の高校球児だったS、そして雉達にとっては当時は珍しい高校アメフト経験者のIKなどが新人として参加していました。
食事は学校近くの定食屋さん、貸し布団屋さんから大量の布団を借り、学校に校内の合宿所の使用届けなどを手配したのは、主務を兼ねていた私の仕事でした。

合宿初日、新人は別メニューながら、きつい練習をこなし、食事も終わって夜9時頃からは、全員が集まってガヤガヤと雑談が始まりました。そのうちに、私の同期で柔道経験者のTとこれも柔道経験者の新人Nが組み手を始めました。最初は冗談半分でしたが、そのうち真剣になり、二人とも汗を流しながら組み合っていました。周りが囃し立てるので納まりがつかなくなりそうでしたが、新人のNが勝ちを先輩に譲る形で対戦終了となりました。

アメフトとは違う肉弾戦に、一同興奮したのでしょうか、この後、悲劇が起こりました。ターゲットとなったのは高校アメフト経験者のYでした。QBをやっていた彼は即戦力として期待されていたのですが、小柄だったこともあり、狙われてしまったようです。誰が先に手を出したのかは定かではありませんでしたが、気がつくと、彼は大勢に組み敷かれ、パジャマ代わりのジャージは見事に全て脱がされていました。私の目に入ったのは、彼のかわいらしいオ○ン○ンでした。

「Uさぁ~ん」

彼の悲痛な叫びが合宿所に響きましたが、頼みのキャプテンであり、Yの高校の先輩でもあるUさんは、黙って見ているだけでした。Yの目から涙がこぼれるのを見て、この騒乱は収まりました。合宿所には気まずい空気が流れ、雑談はお流れとなりました。

その後、YとIKは秋のリーグ戦を迎えることなく、クラブを去りました。合宿におけるこの手の歓迎がその後なくなったのは、言うまでもありません。