米国総合PMIは54.4と低下しましたが予想を上回り、民間部門の活動が引き続き堅調であることを示しました。米株はわずかですが上昇、米長期金利は5日続伸、ドル指数は少し続伸、ドル円は143円台ミドルと若干下押されました。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではニュージードルが最強通貨となり、それに豪ドル、スイスフラン、カナダドル、ポンドと続きました。一方、負け組ではユーロが断トツの最弱通貨となり、それに米ドル、円と続きました。

昨日の米ドルはロンドンまでは勝ち負けありませんでしたが、ニューヨークでは売られました。ドルインデックスは100.738から100.907と少し続伸しました。タイムサイクル的には9/18-26の底値圏向かっているようですが、終わったかもしれません。その場合は9/25-10/7の天井圏に向かい始めたことになります。エリオット波動的には、(週足レベルでは)下降C波の下げの波の中の2回目の下降c波にいます。この下降C波は10月末までは続くはずです。一方、ユーロドルはサイクル的には9/18-26の天井圏に向かっているようです。ただ、終わったかもしれません。その場合は9/21-10/2の底値圏に向かい始めたことになります。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の上昇c波にいます。このc波は10月末までは続くはずです。

昨日のドル円はやや調整の動きでした。昨日10:00に144.462円の高値を付け、20:00に143.166円の安値を付けました。ドル円の一日の値幅は129.6ピップスと比較的大きな値幅でした。タイムサイクル的には9/18-25の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波も7/10に終了、下降c波がスタートしています。クロス円はまちまちでした。ドル指数は続落するでしょう。なのでドルスト通貨は買い場探しでしょう。ドル円は短期は買い場探し、中長期的には売り場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は2.899%から2.877%へと反落しています。日本の10年債金利は0.842%から0.872%へと反発しました。一方、米国の10年債金利は3.741%から3.749%へと5日続伸しました。昨日の10年金利とドル円は0.93と非常に強い順相関になっています。またドル指数とドル円の相関も0.39と弱い順相関です。10年金利はタイムサイクル的には9/20-30の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の下降c波がおそらく終了、新たな上昇波に入ったかもしれません。