イギリスに戻った私達であるが、夫の兄夫婦は今京都に滞在中である。
ミシュラン入りしたレストランにて食事を楽しんでいる最中。
私が3日も漬け込んだ唐揚げ、ガッツリ味付けした豚まんにキッコーマン醤油をダラダラかけねば食べられないバカ舌夫婦が、わざわざミシュラン入り京懐石を食べる面白さ。
金の無駄だと思うが、まあ日本は安いから10万そこそこの懐石料理も見てみたいのだろう。

外国人観光客の多い地域のあるパン屋で、サンドイッチが750円だった。
夫や私は20年前に住んでいたから、さすがに物価が上がったとは言え、玉子サンドが750円はアホか…と立ち去るが、欧米人観光客は買っていた。
半熟ゆで卵を挟んだだけのサンドイッチにである。
もしかしたら、義兄夫婦が行くミシュラン懐石も、かつてあった一見さんお断り文化は取っ払い、観光客向け京懐石なのかもしれない。

私は今回、運転免許の更新のために、大阪は門真に行った。
更新を終え、かつての同僚らとその近くのイタリアンレストランでランチをしたのであるが、メニューに季節の野菜や具材を使ったものがあり、長らくカーライルで暮らし、ろくなアルデンテも茹でられないイタリアンレストランを渡り歩いてきた身としては、ああそうか…日本の料理屋は季節の食材を使うんだった…と思い出した。
その上、パスタが完ぺきな固さで出てくる。
どうせふにゃふにゃやろ…という諦めが喜びに変わるのは、さすが日本の料理人であると感心した。
ほらな…ミシュラン入りしてなくとも、このクオリティで食べられる凄さである。

娘が帰りの関空で、「お母さんが何故カーライルで外食するだけ金と時間の無駄と言うかわかった」と言った。
そうやろ?
ほんまに金と行くだけ無駄やろ?
何なら金を払って怒りだけ持ち帰ると私は言いたい。

大阪は相変わらずタクシーの運転手に態度の悪いオッサンもいたが、昔に比べたらマシであった。
が、イギリスの田舎に住む私にとって、大阪と宮崎の食を我が娘と息子に見せられたのは価値があった。
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