10月10日の記事の続編。
子供が通う学校に転校生がやってきた。
この男の子は去年まで別の学校に学んでいた生徒で、うちの夫が受け持っていた。
両親は友にアフリカから来ており、医師である。

夫から「もし機会があったら話しかけてあげて」と言われ、そのチャンスを伺っていたが、遂にその機会を得られたのが10月の事。
それからほぼ毎朝、「おはよう」と声を掛け合うようになった。

他の保護者は声をかける人がおらず、お母さんはいつも1人で立っているため、私は出来るだけ他の保護者と話していても、そのお母さんが来たらササっと近寄って「おはよう」だけでも言うようにしている。
夫から前の学校で他の保護者と話しているのを見た事が無いから気になっていたと聞いていたし、この私が住む集落や学校のある集落は、この学校の卒業生が8割で、同級生と結婚して実家のある集落に家を建てるという人が圧倒的に多い独特な田舎の特徴を色濃く残す地域であるため、なかなか外国人が入って行くというのは難しいのは私も体験済みであるから、このお母さんとお友達になれればと思っていた。

「お茶でもどう?」と誘おうか・・と思っていたが、なかなかお母さんの感じがつかめないで来た。
あまり表情を出さない人で、嬉しいのか悲しいのか顔の表情と声のトーンで分かりずらい人であるため、どうかな・・まだ早期か・・と考えていた。
がしかし、お母さんの方から「良かったらお休みの日にお茶でも行かない?」と言ってくれた為、ああ・・私と話して良い印象を持ってくれてたんやなと分かった。

私は「来週の火曜なら大丈夫」と伝えると、お母さんは「ありがとう。お休みの日を教えてくれて」と言った。
表情がからは見て取れないが、この人の言葉の1つ1つは本音だなと感じた。
そんなわけで、最初の第一歩から進展したのである。

今日は仲良しの友達で、娘のクラスメイトのお母さんと茶に行った。
クラス内の女子と保護者がゴタゴタモメており、精神科の友人は「何であの人らは大人やのにモメんのか」という議題で盛り上がった際、友人から「そうそう、昨日〇〇の店に制服のまま娘を連れて行ったら、レジでスタッフの人から『娘さん、〇〇小学校?だったら日本人の人知ってる?私友達やねん!』と聞かれたで」と言われた。

それは13年来の友人のジェーンであるとすぐに分かった。
私がカーライルに来て2人目に出来た友である。
まだ孤独で孤独で長く暗いトンネルの真ん中にいた頃の私に、自らの家族や親せき、友人らの集まる場に私を連れて行ってくれ、顔を繋げてくれた友である。
臨月を迎えた私に、出産時に病院に持って行かねばならないもの全て買い揃えてくれ「これ持って行けばエエから」と支えてくれた友である。

私はこのジェーンに言葉では言い表せない感謝の気持ちがある。
それは孤独で英語の1つも聞き取れない音の無い世界から、私を引き上げてくれた友であるからである。
あの時ジェーンがそうしてくれたように、私が誰かの孤独をやわらげる事が出来るなら、それは恩返しというのはオカシイかも知れないが、人の優しさで人に優しくする輪をつなげて行く事が、私に出来る唯一の事だと思って来た。
だから今回、転校生の少年のお母さんからの誘いは私の大事な一歩でもある。
人気ブログランキングへ