その教え

うちの会社では、着なくなった衣類や靴などを店に寄付してもらうキャンペーンを年中やっている。
寄付してもらい、それをリサイクルして再び衣類や履物に戻し販売、その売り上げの10%をユニセフに寄付して貧しい国の子供達の文具用品代に充ててもらっている。

今日も子供連れ(8~10歳くらの子供2人)の父親と母親がレジに来た。
父親はラルフローレンのバカでかいロゴの入ったシャツの襟を立て、母親はカーライルでは持っている人をほぼ見る事がない、ヴィトンのカバン(珍しいデザインという意味ではなく、ブランド物のカバンを持っている人そのものを見る事がほぼない)を持っていた。
売り場で既に子供に履かせた商品のサンダルを脱がさず、私がいるレジ台に子供を土足のまま立たせ、レジを済ませようとした。私はその靴を素手で触りレジをするため値札に読み取り機を当てた。
信じられないが、たまにこんな親がいる。
レジ台に子供を土足で立たせる親、これはもう本当に私も衝撃でしかないが、年間数人はいるのである。

レジを済ませた親子の子供が、レジ横にあるこの「古着、持って来て下さい」の看板を見た。
子供が「お母さん、これ何~?」と聞いた。
父親は「別世界の事さ。知らなくて良い」と言った。
母親は「ああちょうど良いわ。今履いて来た靴、入れたら?貧しくて靴も履けない、服も着れない子供達に送るのよ。良い事したわね」と言った。

私は既に別の客のレジをしながら、その会話を耳にしていたが、子供が「服を着ていなかったら裸で暮らしているの?」と聞いた。
母親は「そうよ。だからあなたの要らなくなった靴も欲しがる子供がいるわ。良かったわね、私達の所に生まれて来て」と言った。

思わず、私と対面してお金を支払っていた老婆と目が合った。
何も言わなかったが、違和感を共に感じた事は間違いない。

最近、娘に私が子供の頃に見ていたアニメ「小公女セーラ」を見せている。
日本語なので、時々私に「どういう意味?」と聞いて来るが、日本語の聞き取り練習も兼ねて一緒に見ている。
思わず、この母親の言うのを見て、金持ち子供とそうでない子供の格差を思い出してしまった。
人気ブログランキングへ