どこからメスを・・

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数日前の事。
いつものようにラジオニュースを聴いていたら、今回は「英国における12歳以下の肥満が過去最高」という内容であった。
また、ここ10年で英国内で生まれた新生児の体重が過去最高となり、これも肥満児童の原因とみて改善策を・・と言っていた。
今、気付いたんか・・
日本であれだけ妊婦に体重制限を設けている中、人権を重んじる英国では体重増加をうるさく言わない。
勿論、血糖値が数値を超えれば一応「アカンで、気を付けなインスリン生活なるで!」と言われるが、糖尿について無知であれば、そんな警告もスルーしてしまう程度の緩さである。
現に私のカーライルの友人は看護師なのに妊娠中に甘いものが抑えられず、出産後もインスリン生活を続けている。看護師であってもこの程度の危機感であるから、無知ならなおの事、体重管理の意味など知る由もない。
案の定、予定日を2週間越え、帝王切開で子供は5キロ近かった。
もう何度もこのブログに書いているが、私がイギリスに来てから出会った友人知人で子供を3キロ代で産んだ人を見た事がない。
理由は妊娠中に体重を30キロ近くも増加させる事が普通になっている傾向にあると、見知った妊婦を見ていてそう思う。
イギリスに住む見知った日本人でさえ、5キロ弱で子供を帝王切開で産んでいる。
これは体重指導と体重増加による出産時のリスク説明が無いせいだと、私は思っている。

政府関係者は「まず肥満の子供を持つ親から食生活指導をすべき。比率的に肥満児童の保護者も肥満傾向にあり、これは家庭内における食生活が原因であるから、ここから意識改革をしなければ改善されない」と語っていた。
子供の肥満はイジメに繋がりやすく、子供自身の自信を失う事や辱めを受けた事によりトラウマになると、肥満児童を持つ母親がインタビューに答えていた。
母親は「食生活を強制されるのは自由を奪われる事」だと言った。
「何を食べようが、結果どんな体型であろうが、それは人からどうこう言われる事が間違いで、肥満である事で人を揶揄したり批判する事そのものを罰して欲しい」と語っていた。

私は母親の言う事に妙に納得してしまった。
肥満である事に本人がどうも思っていないのならば、確かに政府や学校が「健康な食事」と推進する事は大きなお世話の何物でもない。
そりゃあ、健康を考えれば肥満でない方が良いに決まっているが、これに膨大なお金を投資し、「健康な食事指導」をしたとて人は結局、食べたい物を食べるのではないだろうか・・よほど意識の高い人ならば意識し実行できるが、強制する事も不可能である。

税金を投資し意識改革・・これほど難しく成果の上がりにくいモノは無いのではないか・・そんな事を考えながらの通勤である。
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