スコットランドは早くも夏休みに突入した。
高速はいつもより混み、カーライルとて例外なく家族連れで混み合う。
私はこの時期が一年で一番苦手である。
なぜなら、一年で最もスコットランド英語を理解せねばならない時だからである。

言われた瞬間、ああ良かった…そんなに強いアクセントやないわ、この人…と安心する時もあれば、身体が凍りつくほどに一単語も拾えない時もある。

それでも救いなのは、アメリカ留学していたバイトの子が自身のアメリカ経験から、スコットランド英語が他国の人から全く理解されない事をしっていたり、また別のバイトの子がロンドンの大学に在学中で夏休みにだけ実家に戻って来ており、ロンドンで最初の一年は事葉が理解されずに苦労した経験から、私の大変さを分かってくれ、さりげにサポートに入ってくれたりする事である。

しかし、そうそう毎回というワケにはいかない。
今日は非常に強いアクセントで話すスコットランドファミリーが来た。
しかしながら私は理解出来たのであるが、向こうが私を分からなかった。
私が話すたび、妻が顔をしかめてを耳にあてた。
私はゆっくり、私なりにハッキリ丁寧に発音したが、「もう行って良いわ」と言われた。

その1時間後の事。
本社から電話があり、この家族連れから私の仕事能力のない事、商品理解をしていない事などクレームが入った。

店長は本社の人間と電話を替わり、「商品理解は私の次にあります。あんたら現場の人間はメールでクレームを受けるだけやろうけど、私らは全ての客に神対応せなあかん。ロンドンの人間には分からんかもしらんが、スコットランド英語とアイルランド英語がどんだけ理解に難しいか。仕事能力はあります。私が保証します。たまたま、あの子の英語があの人らに分からんかっただけ」とフォローしてくれた。

店長に感謝し、しかし客の言う通りだとも思う。
誰もが分かる英語を話せないのなら、仕事すべきではない。
この事葉は私がカーライルで初めて働いた職場のマンチェスター支店の人から電話で言われた言葉でもある。
事葉の壁は無能にも取られる…接客業の難しさである。
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