さてディズニーランドのホテルに滞在中の事。
雨だったのでディズニーランドには長居せず、ホテル内のプールに行った。
人が10人もいなかった中に、ダウン症の女性(30歳くらい)と連れの若い男性がいた。
その女性はうちの旦那に腰振り妖艶ダンスを見せてきたため、連れの男性が「やめなさい」と言った。
その発音がスコットランド英語だったため、スコットランドで育った夫は思わず「いえいえ、良いですよ」と答えた。

そこから話が弾み、夫が特別学級の教員である事やその連れの男性がケアワーカーの方である事、彼女の家族が彼女抜きでパリ市内を観光の間、彼と彼女だけディズニーランドに滞在している事などを聞いた。
普段からスコットランドで彼女と親しいケアワーカーの彼は、今回家族から頼まれ彼女の保護観察役として添乗しているらしい。

翌朝、ホテルで朝食を食べていると、彼女とケアワーカーの方がやって来た。
彼から何やら諭されている彼女は「YES,YES」と頷いている。
夫が「浮かない顔してどないしたん?」と声をかけると、彼女が「パンケーキをいっぱい食べたいのに、彼がアカンて言う」と落ち込んでいた。
ケアワーカーの方は家族から「肥満やから食べさせ過ぎないように」と注意を受けている。
そのため、「パンケーキは2枚まで、出来るだけヘルシーな果物やヨーグルトを食べるように促して欲しい」という要望を受けている。

彼がそれを諭すと彼女は俯き固まったままになっていた。
2人はパンケーキの前で随分と長い間のやりとりがあり、納得してテーブルに着くも、再び彼女がパンケーキを取りに向かうというやり取りが続いていた。
ケアワーカーさんは「アカンもんはアカン!」と言い続けていた。

その後ディズニーランドまで一緒に歩き、彼女は眠れる森の美女のお城へ。
私達は別のアトラクションへと向かった。
夕方、ホテルで再び彼女と出くわした。
溢れんばかりの喜びを表現していた彼女の両手には、ディズニーショップで買った物が抱えきれないほどあった。
ディズニーランドって夢の国なんだなーと改めて思う瞬間であった。

だからこそ、だからこそ、ランド内のあのゴミのポイ捨て何となからんのか・・
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