立ち泳ぎの戦い

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仕事が休みの日は1時間だけプールに行く。
クロールは100メートルでバテるので、私は平泳ぎでゆっくり泳ぐおじいちゃんについて行く様に泳ぎ続ける。
このおじいちゃんは2時間、同じペースでバタ足なしのクロールで泳ぎ続ける。
一度も止まることの無いおじいちゃんは、78歳だという。
継続は力なり。
この人に会う度そう思う。

木曜、いつものようにプールに行くと、泳ぐ人専用レーンがモメていた。
ここのプールは片端が水深175メートルであるから、浅い方から泳いでくる場合、この深い所は止まらずターンせねばならない。
しかし、この皆んながターンする所で、新入りのジジイが立ち泳ぎをしたまま静止していたため、ターン出来ずに溺れそうになるベテラン老人スイマー達が注意した。
そもそも監視員が注意すべきであるが、若造監視員の言うことなど無視。

私が行った時は「何で立ち泳ぎをするんや!」と新入りジジイが言われていた。
新入りジジイは「すべき練習があるからや!」と言った。
おばちゃんが、「あっちでやれ!ここで、すな!」と言ったが、新入りジジイは「こっちサイドしか深い所がない。どこでやっても迷惑がられるが、立ち泳ぎをしたらアカン規定は無い。お前らが泳ぐように、俺は立ち泳ぎをするだけのことや」と言った。
コーチ主任が来たが、「まあ、立ち泳ぎをしたらアカン決まりは無いから、そこは譲り合いでお願いしたい」とスイマーらに言った。
しかし、スイマーからすれば、ターンの場所で両手両足を広げて立ち泳ぎをされると、フニャフニャしながら折り返さねばならない。

おばちゃんが、「真ん中でやったらアカンのか?」と提案したが、結局それも邪魔やないか?と言う事で、ラチが明かない。

私はババアらが水中で歩く所まで移動し、ババアを避けながら泳いだものの。真っ直ぐ泳げないストレスが鬱陶しくなり、30分で帰った。
翌日また行ったが、立ち泳ぎジジイは来ていなかった。
確かにあの人がいないだけで快適に泳げた。
帰り際、受付のおばちゃんに立ち泳ぎの一件を聞いてみたら、「あの人はあの人で、リハビリの一つとして立ち泳ぎしてはるらしいし…」との事であった。
リハビリと聞けば理解すべきで、どう泳ごうが自由であるし、あの喋りながらダラダラ歩くババアらの方が団体なので余程邪魔ではあるものの、あれも理由があるかも知れず…公共場所の難しさである。