ブラウン書けますか?

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子供が通う学校の職員室に用事があったので行って見ると、長蛇の列ができていた。
長蛇の列の原因は一目で分かった・・それはジプシーの母親と子供らである。
本来なら先週から始まっている学校であるが、彼らは移動型ジプシーなので好きな時期に入学して来て、再び去って行く。
短期入学であっても制服は買わねばならず、年齢がバラバラの子供達が新品の制服と学校指定のカバンを持ち、職員室の前に並んでいた。

ジプシーの母親らは良くても小学校が最終学歴であり、中には行っていない人もいるため、アルファベットが書けない人、足し算などの計算ができない人も多くいる。
私も前の職場でジプシーに何度も驚かされたが、彼女たちは妻と母親になるためだけに育てられるため、その教養が必要とされず、50ポンドの半額がいくらになるかもわからない、自分の住所も書けない人が非常に多い。

ジプシーの母親が4人に対し、子供らの人数はそれ×3~4人である。(ジプシーらは宗教上、中絶をしないので子供が多い)
まず子供達を各クラスに連れて行き、その後、母親らに職員が緊急連絡先と住所などを聞いていた。
職員が「この紙に住所、保護者氏名、電話番号・・・を書いて下さい」と渡した。
すると全身グッチで身を包み、ヴィトンのバッグを持ちながらも足元はスリッパというジプシー女独特の恰好の母親が「書かれへん・・」とペンを止めた。
他の母親も「電話番号は言えるし書ける、住所は口頭で言えるけど書かれへん」と言い始めた。

私の前にいたジプシーではない母親が「どれ?手伝おうか?」と声をかけたため、必然的に後ろの私が別のジプシーの母親を助けなあかん雰囲気となった。
手伝わなければ一向に私らの番が来ないからである。

私が手伝った人は住所に「ブラウン」と名の付く場所であったが、これが書けなかったのであった。
「通り」を表す「ストリート」も勿論、書けない。
結局、住所を口頭で聞き書いてあげたが、例の如く礼儀を知らない人達なので「サンキュー」は無い。
結局、20分以上待たされ、私は職員室にて用事を済ませる事が出来た。

学校も大変だと思う。
同じ時代を生きながら、極めて独創的ルールと独特な文化の中でのみ生活しているジプシーの子供達を、そうでない文化の子供達と共存させねばならず、しかし教育の必要性を全く無視しているジプシーの親との交流を最低限せねばならない。
いつもながら、ジプシーとは身近にありながらも、絶対に絶滅する事のない未知なる種族であると思う。

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