ウィリアム テンプソンです。


この前百貨店でセールをやっておりまして、ちょいと覗いてみたのです。
まずはスーツ、と、少し見た瞬間に店員がやって来ました。ただ見ているだけなのにしつこい売り込みが始まったんですよ。。
やれロロピアーナだ、ゼニアだ、スキャバルだ、カノニコだ、と、うるさいうるさい。
「こちら大変お買い得ですので、お二ついかがですか?こちらのコート、先程のスーツとご一緒にいかがですか?」と推し進めてきたので、「ラペルの巾が小さい、丈が短い、肩が滑らかすぎ」と言ったら「いや~、この巾が最近の流行りですからね。いや~、最近の流行りはもっと短いやつなので、これでもロングですよ。」と、客を押し通して買わせようとするうざったい商法をしてきましたので逃げてきました。




本題です。。先日、ツイッターのフォロワーさんが革インソールを作っていました。前やっていた自作革インソールと同じ方法です。

で、そのツイッターの方に色々と伝授させて頂いていたのですが、いっそのことまた記事にしてしまおうと、まぁ、久し振りに同じ内容の記事を書こうかな、という事です。
正にネタ切れ。
と言いつつ、アナログな絵を描いたのでなかなか面倒臭く、この記事を書くのに一ヶ月と一週間掛かりました。。。
11月14日~12月20日です。でも投稿は12月29日なんですね。。


あと革のソール貼りについても書こうと思います。


ハーフラバー=邪道、インソール=邪道
私は正直言ってこの感覚です。
歩いた時にチラチラ見えるあのゴム、
脱いだ時に見えるダサい布製のインソール、
これらが嫌で嫌で仕方なかったのです。

とはいえ修理キットはゴムしかなく、市販の革インソールは薄すぎて無意味という事で、仕方無くベコベコガバガバしながら歩いていました。

修理に出せ、最初からサイズを合わせろ、という言葉は記事の内容の根本を否定してしまうので受け付けません。

もちろんその通りなのですが、30000円の靴を修理に出せばオールソールで15000円前後ですよ。ハーフラバーは4000円くらいですかね。

金は掛かる、出したり取りに行ったり、はたまた梱包も面倒臭い、納期までかなりある、履き心地が堅くなり、沈みもなくなる。
オールソール出来る回数に限りはありますから、なるべくしたくないという考えでもありました。

なら一足分で400円程度で済み、道具を買い、一時間も掛からない貼る作業をして終わりのハーフレザー貼りの方が良い気がします。足の形には沿ったままで、レザーが柔らかいので履き心地がソフトになり、グリップ力が上がるので、何にとっても良いのですよ!!
というか作業が楽しいんですよね。


とりあえず最初はハーフレザーで練習することをオススメします。なぜなら、インソールよりも楽だからです。

用意するものは三つです。
樹脂加工等が無い40×30cmくらいで500円程度の牛革、
セメダイン、
革用ハサミ又は裁断バサミ、
です。

革は最重要です。樹脂加工されていると滑るし履いた後かなり汚くなるし、固いしでもう最悪です。
型押しはむしろ良いです。強いですし、滑り止め効果もありますからね。
色は自分の好きな色にすると良いです。
厚さは1mm~1.5mm程度。それ以上厚いとダブルソールの靴みたいになってしまいます。
薄すぎるとすぐに減ってしまいますからね。

接着剤は水に溶けず、乾いた後ゴムみたいに伸びるようなG17等のセメダインやシューグー、ゴムのり等を塗ります。ダイソーにセメダインが安く売っています。
でないと雨で溶けて剥がれてしまったり、ガチガチに固まる接着剤だと曲げた時に割れて剥がれてしまうので向いていないのです。

ハサミは紙用だとまず切れません。しかしまぁ、革用のハサミは少々高い場合がありますから、安いのもある裁断バサミでも十分対応出来ます。
とにかく、かなり切れ味が良いやつでないとなりません。
ハサミに着いた接着剤を拭こうとしたら、思いっっっっっっっっっきり親指を切りましてね。
そりゃあもう電気が走った様な痛みと共に時間差で血まみれに。ペンも持てない位に痛いんですよ。侮りましたよ。


まずは革底の靴を用意します。やったことが無いので分かりませんが、ツルツルのゴム底でも良いかもしれません。ギザギザのやつはキツいかもしれません。でも、凹凸をシューグー等で埋めてしまえば出来るかもしれませんね。

ソール貼りをする理由は、中央が磨り減ってベコベコ、滑りやすい、等からです。
穴が開いていたり、爪先や踵が減っていても対応できますが、まずはベコベコだったり滑りやすかったりする理由で付ける方法を書きます。

底は水拭きでもしておきましょう。


で、次にソールの型をペンで取るのですが、平べったい訳ではないのでしっかりと沿わせてやらないと足りなくなります。心配であれば先に紙で型取ってから革に縁取りするか、大きめに切れば良いでしょう。
この様に交互にやると革を節約できます。


型取りは好きな形にしても構いません。しかし、カラス仕上げの時によくあるVの字みたいな形や逆のΛの字みたいなやつは剥がれやすくなるので実用度は低くなります。私は大抵Uの字にしています。また、ハーフではなく底全体に貼ってしまう手もあります。セメダインがかなりの量、必要となりますよ。




次に接着剤ですが、多く塗りすぎても少な過ぎても良くありません。
少ないのが駄目なのは言うまでもないですが、多いとはみ出て仕上がりが汚くなります。
でもはみ出ない中心部には塗っておいて良いです。
履いていて剥がれたらまたそこにセメダインを流し込めば良いだけなのですが、それはなるべく数を減らしたいですからね。
とりあえず塗るのは貼る革の方です。ノートにプリントを貼り付ける時、ノートにノリを付けるのではなくプリントに付けましたよね?あちらの方が正確です。それと同じです。しかし革はおそらく裏面で、スエードになっていると思います。これがまた塗りにくいんですよ。
ですから頑張って下さい。


私のやり方は、まず縁の方には薄く塗り、中心には多めに塗ります。塗り終わったら爪先から底にくっ付け、中心のセメダインが縁に行き渡る様に革を上下左右に動かします。
それで貼ったら叩いて乾かし、必要であれば余った縁を切ります。


革が厚すぎたりするとコバがかなり分厚く見えます。そう言うときには貼ったレザーのエッジを斜めに切り落とします。そうすれば細く見えますよ。





そして爪先、踵の異常な減り、穴が開いた時の対処法です。
簡単に言うと、ハーフレザー合わせて二重、三重にするだけです。
ある程度の減りはわざわざ重ねなくても平気です。
この時貼る革は、厚い革ではいけません。
もっさりしてしまいます。

使う革の量はかなり少ないので、ハーフレザーで余った使えない部分の革で結構です。
爪先や踵は他より減りが早いので、他と減りを均一にするために貼ります。ですからその分だけ補充します。
三重にする場合、同じ大きさに切るのではなく最初に貼る方を小さくしないと、不自然になってしまいます。



そして穴ですが、はめ込めませんのでこれまた不自然にならないようにしなければなりません。
これもエッジを斜めに切り落とし、滑らかな感じで仕上げます。



そこからハーフレザー、レザートップリフトを貼り付けます。


剥がれる事はありますが、一部だけなのですぐ付けられます。だいたい半年から一年程度持ちますので、そうなったらまた剥がして貼り直して下さい。


ベコベコの靴です。

横です。


革に底をなぞります。

貼ります。


エッジを切るとコバまで切れる可能性があります。
色を塗れば平気ですがね。



これでソールは完了です。




次にインソールです。合っていない度合いに寄りますが、革は厚めのオイルドレザーをオススメします。
厚い方が足の形に合ってくれますからね。

型の取り方ですが、靴の中に紙を入れ、靴のインソールの縁に沿って跡を付けていき、それを切り取って靴に入れ、合うかどうかを確かめます。
そうしたらそのまま革に当てて切るのではなく、自分の足と形を合わせながら切ります。
特に親指の付け根と土踏まずは靴に合わせず大きめに取って、足裏の形に合うように仕向けます。

革を切り、あまりにも合わなかったら少し切ります。切りすぎは良くありませんよ。
特に土踏まずは、くびれさせてしますと押さえが無くなってしまいますからね。
切らなさすぎても、靴の形が変になってしまいますから、適度に。

馴染みやすくする為に親指の付け根と踵、逆から土踏まずをゴムハンマー等で叩き、形を作っておきます。
そして更に馴染ませる為、油分をタップリ与えます。油分だらけにすると靴下がペタペタになります。
また、インソールはなるべくハーフではなくフルソック、一枚革にしてください。革を分けると、分かれている接合部が足に当たって痛いですし、例えそれの上に一枚革を貼っても何をしても、変に当たるので止めた方が良いです。

ハーフレザーよりは作業は少ないですが、自作革インソールの方が繊細なので難易度が高いです。


自分で修理すると、何だか得した気分(安くは済んでいますが)になりますし、愛着が湧くのでオススメですよ!

ていうか、インソールメイン的な感じで始めたのにアウトソールメインになってしまいましたね。。まぁ、お気になさらず。。

それでは!