飛鳥井千砂さん。
↓この本をジャケ買いしてから
飛鳥井千砂さん、好きです。
Hikari's Roomという人気の育児ブログが
「遠くに来ています。
つらいことがあり、苦しいです。」
と、いきなり更新ストップ。
そのブログのファンである亜希
（派遣先に妊娠を告げたら雇い止めに遭い、
現在１歳児の育児をしながら求職中。
理解のある夫がいるが、激務でワンオペ育児となっており疲弊）
そのブログへのアンチコメントを続けていたキサラギこと茗子
（過去、後輩にマタハラで訴えられたときに
「妊娠中」「仕事のフォロー」「迷惑」などと検索して
そのブログを知り、
妊婦側や子連れ側の、自分のことしか考えていないような意見に怒り
アンチコメントを続ける。
仕事では妊婦や育児中の後輩のフォローを一人で抱え込み
プライベートでは、「焼き肉を食べたから流産したんだ」「まだ俺に一度もちゃんと謝ってくれてないよね。俺の子でもあったのに」と言うような酷い夫との関係に疲弊）
二人は、Hikariを探しに
ブログの写真を手がかりに、出雲へ。
以下、ネタバレあります
私も、ブログのコメント欄を閉じていますが
顔も知らない誰かに批判されるのって
心がキュッとなって、とてもしんどいと思います。
ブログに書いていることだけが本当な訳じゃないやん、
背景事情も汲んでほしい、
自分が同じ立場になったとしてもそんなこと言える？
と憤ると思います。
自分が楽しんでいる場所で
そんな思いはしたくないので
コメント欄は開けません。
もしかしたら、「気が合う」と思って
仲良くなりたいな、とコメントくださる方も
いるかもしれませんが、
忙しくて返信できないときに気に病んだり
世帯年収、資産みたいなマウントととられかねない記事を書いて良いのか悩んだり
そういう煩わしさを避けたくて
自分からもコメントしていません。
そんなＳＮＳのあるあるに加えて
職場でのあるある
子連れの立場からのあるある
すごーく共感しました。
「妊婦や子連れだから偉そう、感じが悪いんじゃなくて、
もともと偉そうで感じが悪い人が、
妊婦や子連れになっただけだと思うの」
これ、本当にそう！！！！！
ごく一部、
「悪阻で」とズル休みしたり
「権利は使わなきゃもったいないから、わざと保育園落ちて育休延長」したり
「お盆は仕事休みだけど、仕事あるって言えば預かってくれるし家のことをしたいから預ける」
なんて人がいるから、
真面目に頑張っている妊婦や子連れまで
同類に見られてしまいがちなのだけど。
（やけに具体的な件については
察していただけると、、
）
私も、仕事面では
子どもがいることは
職場に迷惑をかけることだと思っています。
いきなり休むかもしれない、
いきなり早退するかもしれない
時短勤務にしたら、他の人にしわ寄せがいく
それはもちろん、
経営者側が配慮すべきところで
いきなり休んでも誰かがフォローできる、
その誰かも一人で抱え込まなくて良いような
働きやすい会社を作ってもらえるのが理想ではあるけれど
でも、自分が経営者だったら
時短パートなどに回して給料は減らすにしても、
責任のある仕事は任せられない
というか仕事中も子どものことばかり喋っていて仕事ができていない
しかも「権利だから」と有休に加えて、子どもの熱ですぐ休む
対外的に会社の評価も下げそうだし
そんな人にお給料払いたくない。
で、止めさせると
ハラスメントだと騒ぐんでしょうし
迷惑をかけている自覚があって
いつ休んでも、回りに引き継ぎできるよう
しっかり片付けしてから帰るとか
普段は人以上に頑張って多くの仕事をこなすとか
頑張っているママさんもたくさんいるはずなのに、、
（まぁ、熱を出したらお迎えは母親！という
風潮自体にも問題ありますよね
）
あと、茗子の夫の言動には
ひとごとながら、すっごくイライラしました。
だからって、イライラを人にぶつけて
酷いアンチコメントをして良い訳ではないですが。
ちなみに、私は
人にぶつけると良心が痛み、自分も苦しくなるタイプなので
余計ざわざわしてしまいそうなので
できる限り飲み込んでしまいます。。
（そしてブログで発散したりしますけど、、）
テンポの良い話ですが
特に私と同じ世代のママさんには
グサグサ刺さってしんどく感じるかも。
でも、最後には、
きっと。
１番最後の会話も好きです
泣いてすっきりして
また頑張ろう！と思える小説です。
お勧めです！
たくさんの人に知ってもらえるよう
映像化希望です！
↓朱野帰子さんも好きです
↓柴田よしきさんも
↓島本理生さんも。
仕事と育児、という話ならこちらかな？