具体的に
「こんな風に変わっていった生徒がいるよ」とか
「こんな学習できるようになった生徒いるよ」っというのを是非伺いたい!
と冨田教室長からリクエストいただきました。
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まず、何よりも大事な前提です。
変わっていくには、
「自分を成長させたい!!」
という気持ちが不可欠です。
そもそも「勉強」とは何を指すのでしょうか?
僕らは「勉強=成長すること」と定義しています。
つまり「以前の自分よりもよくなること」ですね。
とすると、“今の自分の限界や枠”を更新していくことが目的なわけです。
人間とは甘い考えに陥りがちなもので、つい、自分にとって収まりのいい選択をしてしまいます。
劇的な成長のカギは、自分の基準をアップデートしていくところにあるのに……
そこで!
有用なのが経験者のアドバイスです。
親御さんをはじめ、先生や先輩、友人などなど。
「成長しよう」と心に決めれば、そこら中にお手本は転がっています。
自分の基準・やり方を思い切って捨ててしまい、
成功者のやり方に乗っかれる子は間違いなく伸びていきます。
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中3にお手本にしてほしい生徒がいます。
去年、社会の授業をとっていた生徒なのですが、
1年間で、見違えるほど、自学できるようになりました。
丸山が1年間通じて、アドバイスし続けたのは
「教科書を読めるようになれ!」です。
そんなの当然でしょ(笑)
と思われるかもしれませんが、あなどるなかれ。
多くの中学生は、教科書がまともに読めません。
問題集をひたすら反復して、語句を頭に刷り込むことに躍起になってます。
「推古天皇の摂政となって政治をしたのは?」⇒「聖徳太子!」
果たして、これで教科書を理解できていることになるのでしょうか?
ご推察の通り、これは、条件反射を鍛えているようなもので、
そこに潜む因果関係や、前提条件をないがしろにした勉強です。
問題集とは異なる問われ方をしたり、
テストからしばらく時間が経ったりすると、
おもしろいくらい、答えられません。
一方、「教科書を読む」ことは、「問題作成範囲、そのもの自体を理解しちゃおう」という試み。
<先生に近づいていく行為>であり、本当の意味で完遂すれば、当然、結果もついてきます。
パブロフの犬なんかじゃ、太刀打ちできない学び方ですよね。
今回、紹介している生徒も、はじめは四苦八苦。
「分布」「湾」「沿う」など、文中に使われる言葉がわからず、
教科書を読もうにもチンプンカンプンでした。
わからない言葉を一つずつ持ってきて解消したところで、1学期が終了。
結果はあまり変わりませんでした。
教科書を読むには時間がいることに気が付いたようで、2学期はウィルにいる時間が増えました。
すると、基本問題なら答えられるようになってきました。
まだまだ、時間が足りないけれど、もう増やせない。
そこで、一度覚えたはずの知識を忘れないようにする工夫が始まります。
学校での授業の聞き方や、机に向かっていない時間の頭の使い方にまで話が及びます。
中3になった今では、「学び方の質が高い」と、担当講師から声が上がってくるまでになりました。
今回の「教科書を読め!」というのは一例にすぎません。
「問題集の反復」という自分のやり方を捨てて、
「教科書を読む」という経験者のやり方に乗っかったからこそ、
この生徒は一皮むけたんです。
なんでだよ、嫌だな、しっくりこない。
そんな風に感じた瞬間こそ、特効薬との出会いの時かもしれません。
以上、丸山でした。
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丸山の以前の記事は、下記のリンクをどうぞ。