マルヒロ先生、部活めっちゃ頑張ってたんですね。
しかも「部活がしんどくて」なんて言い訳しないでいいように、学習面もピンピンに張り詰めてやってますね。
実は冨田もこう見えてバリバリの部活少年でした。
ただ、マルヒロ先生の部活のように、みんなで共通の目標を持ってというよりは、先生が怖くてせっせと練習に励んでいるような集団でした。
中3で部長になった時は、何をすればいいのか?今までどんな練習をしてきたのか?全然思い出せないような状態でした。
それでも自分のプレイには自信があって、女の子たちの黄色い声援なんか受けちゃって調子に乗ってました。
「俺が6人いたら目茶苦茶強いはずなのに・・・」
なんて生意気なことも考えてましたが、県選抜の練習に行ったときに痛感しました。
「上には上がいるんだな・・・」って。
話はそれてしまいましたが、マルヒロ先生の部活でもそうですが、最終的な目標や未来の自分の姿をある程度固めておくことってものすごく大事で、生きていくうえでの絶好の指標になります。
数年前の受験で、わずか数点、1問の点数差で川越高校を不合格になった生徒がいました。
その生徒は、偏差値的に見てもちょっと厳しい状態ではあったものの、受験当日まで少しずつ状態を上げていきました。
そして、勝負しても恥ずかしくない状態で当日を迎えました。
受験から返ってきたときの表情は自信なさげで、でもなんか「やり切ったぜ」という面持ちでした。
ただ結果は不合格。
結果発表をコーヒー店で待っていたお母様は、結果を見てきた息子の表情を見て、トラウマになってその店にいけないっておっしゃっていました。
教室では誰が受かった、誰が落ちたって話でにわかにザワついていました。
彼の不合格を知った同じ選抜クラスの女の子(県立合格)が、
「可哀想だね・・・」
とボソりとつぶやきました。
その時、彼女には何も言いませんでしたが、
悔しさは限度を超えるくらいの状態でしたが、
僕は可哀想だなんて1ミリも思いませんでした。
この深い傷を負った経験が彼を次にどう変えてくれるのか、
今までの彼を見ていれば、必ずリベンジするために燃え始めるはず。
そう当たり前のように思っていたからなんだと思います。
彼には強い志があります。
彼には良い意味での自己中心さがあります。
彼には人にブラされない強い心があります。
うそです。
そんな強さを”備えていきました”。
未来の自分に期待する自分がそこにいました。
だから高校生になってからも事あるごとにウィルに顔を出しては、現状を教えてくれました。
目標や目的を持ち、行動することで自分に期待することができるようになるのです。
なんだって良い。小さな小さな目標でもいいから、掲げては叶えてを繰り返していこう。
高校受験は通過点。
なんて言いますが、ほんとにそう。
僕は塾屋なんで一般的には受からせてなんぼ何でしょうけど、
それを超越するストーリーをいっぱい見てきているせいか、
合格よりも、大人になる上で大きく成長する生徒たちの姿を見る方がずっと楽しいし面白い。
「受からなくていい」
何て言ってないからね(笑)
「受かって」かつ素敵なストーリーを描ければそれ以上のことはないわけだから。
あっ、上で紹介した生徒、来期講師として戻ってきますよ。
立派な結果を引っ提げてね。
では~