本日から、中学3年生の三者面談がスタート。
1階フロアにある稼働可能な換気扇3台をすべて回し、面談内容が漏れない程度に窓を複数明け、教室間の扉を開けたままにして、サーキュレーターとエアコンで空気の拡散と循環を作り出し、入室の際には手指のアルコール消毒、帰宅された後は何となく失礼かとは思いつつ毎回机や椅子等をアルコールで消毒。
もぉ~僕の手も掃除や消毒のアルコールで油が取れてパッサパサです(笑)
ただ、このタイミングにわざわざお越しいただいているわけですから、そこで不安や不快な思いはしていただきたくない。
面談用のカウンターの前にもう一台長机を置いて、ソーシャルディスタンスを可能な限り確保してお話しさせていただいています。
最初は、その状態に違和感しかなかったのですが、面談3件目ともなるとその景色が普通な気がしてきました。
さてさて今日のお話は、小中学生のどの学年にも関係すること。
子供たちの成長に大きな影響を及ぼすといわれる「知的好奇心」について。
世間一般では、「賢い子は知的好奇心がすごかった!」みたいな優秀な人が持っている特別な能力のように言われることが多いですよね。
でもどの子供たちも生まれてすぐに様々なことに興味を持ち、それに執着し、要求します。
それこそまだ高さの認識のない月齢だと、目の前のベットメリーに手を伸ばしバブバブします。
こんなのです!ってか、この子バブバブしてませんね苦笑
小さい時は、その「興味」=「知的好奇心」の解決を親が叶えてくれます。
子「あれは何?」
親「あれはワンちゃんだね。」
こんな時期は、知識の数を増やすことが目的になりますから、大人が答えを用意してあげないと解決に至りません。
3歳くらいの子がスマホを使ってググって、「なるほど~」とか言ってたら逆に怖いですよね。
こんな時期は誰もがどおって大きくなっていくわけですが、この後が大事だと思うんです。
「これ何?」「あれ何?」「どうして?」
こんな質問を子供は飽きるほどに浴びせてきます。
そんな時に大人がめんどくさがって応えないとか、逆に3歳児の時のように「これはでちゅね~」何て応えてばっかりいると、世間一般に言われる「知的好奇心」は育たなくなる。
だって、前者は大人が回答を放棄しているので、そこから子供が自分で動きだしたりしないですし、後者は「大人が答えを用意してくれる」と子どもが思ってしまうから。
塾の世界も実はこの子育ての原理と似ていて、教えたからって生徒の頭が良くなるわけじゃないんです。
僕らに聞いてくる前に、ワンクッション「自分で考える」とか「自分で調べる」っていう動作が入ってくると、その子は伸びていきます。
(生徒にもよりますが)
だから僕はすぐに教えない。
卒塾のタイミングで「生徒・保護者の声」というアンケートを書いてもらうんですが、僕は「冨田先生はどんな先生ですか?」のところに、
「すぐに教えてくれない先生です。」って書かれたいんです。
「塾の先生なのに教えてくれないの?」って話なわけですが、文句を言われたことは今のところありません(笑)
一周回って、前に書いた「ワンクッション入れられる」生徒は、
「すごく丁寧に教えてくれます。」って書いてくれるんです。
知的好奇心て言うのは、正直、誰だって持っているんです。
その好奇心をつぶさないように大人が心掛けて動くだけで、その欲求を消すどころか大きく成長させるんです。
きっかけさえ作れば後は子供たちに任せちゃいましょ!
これからの世の中を生きていくのは子供たちですから。
では~