今日ある男子生徒から相談があると声をかけられた。


別に進路のことでも、学習のことでもなく、本人がお家でちょっと釈然としないことについて。


本人からしか話を聞いていないから、何が合っていて何は合っていないのか、実際の所はわからない。


簡単に言うと、
「親の言動に違和感を覚えた。ただこれを家でああだこうだ言うと、それはそれで不和を生むような揉め方をするんじゃないか」
そんな所だった。



「よく考えて親の話を聞いているなぁ」と感心するとともに、指導者として、大人として、父親として気を引き締めねばならないとも感じた。



例えばの話…


小学校や中学校は社会性を身につけるための役割も担っている。


でも、塾で大学生の講師が
「昨日も朝まで飲んで遊んでて、朝起きられなくて今日も学校サボっちゃったんだよな〜いうても授業出ても、いっつも寝てるし(笑)まあテストで点取れれば単位くるから大丈夫っしょ〜!」

なんて話を、友達感覚で小中学生の生徒にしたとしよう。


その講師に信頼感を持っている生徒からしたら、
「そんな適当でも、大丈夫なんだ〜じゃあ俺もそうしよ!」
ってなっちゃう。


大学のシステムも何も知らない小中学生が、「点数を取ればいい」と言う都合の良いところだけをピックアップして解釈する。


そこにどれだけ学校の先生が社会性やら人間性やらの教育をしたって、根本を変えることが難しくなる。


だって「点数を取ればいい」と思っているわけだから。



学校の先生に対して、
「あの先生の事はハイハイ言って適当に流して聞いておけばいい」とか
「あの先生の話は聞かなくていい」
なんて言うのもおんなじ。


今回の生徒の相談は例とはちょっと種類は違うんだけど、大人は大人としてしっかり子ども主体でモノを言ってあげなければいけないという事。


そして忘れてはいけないのは、子どもたちは大人なんかより、何倍も何十倍も感受性が強いという事。


些細な事で、人を疑うようになるし、信用もしてくれなくなる。


子どもたちと接する身として、改めて気を張らなきゃいけない。



今回の相談、相手をちゃんと大人としてみて応えてあげられたのかな?




では〜おばけ