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上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

さまざまなビジネスパーソンと接していると

「意志が弱くてダメだ」と、自分を否定する人を見かける。


人の行動力は意志の強弱とまったく関係性ないが、

行動する自信が持てない人に1つ、おすすめの方法を紹介したい。


まずは、大きめな紙を用意する。


次に、行動しないと後で困ることを考え、ひとつずつ書き込んでいく。


たとえネガティブな理由でも、何でもいいので、

とにかく思いつくままに書き記す。


例えば「上司に叱られる」「月末になってあわてる」

「信用を失う」「ライバルに差をつけられる」などなど。


この紙を目立つ場所に貼る。


自分の困る理由を常に目にすれば、行動力を高めてくれる。


文字の持つパワーは思ったよりも強く、背中を押してくれると思う。


可能ならば、単に文字を読むだけでなく、

その場の情景をできるだけリアルに思い浮かべるとさらに効果的。


特に、実行をズルズルと引き延ばす人には、

困る理由を自分に突きつけて危機意識を高めるとよい。

大なり小なり、自分の目標や夢を

達成するためには、まずは行動に移さなければ始まらない。


人の心は「言葉」と「行動」に表れる。


もし、マイナスなことばかりを考えていると、

しゃべる内容も後ろ向きになり、

自分よりもまず周囲の人の気が滅入ってくる。


単純に考えても、ポジティブな人の方が実現に近づく。


しかし、問題は「人によっては

ポジティブに思考することが難しい場合もある」こと。


そこで、おすすめは口ぐせ。


「私は成功に近づいている」など、

プラス言葉を声に出して言うことで、

ポジティブな自己暗示をかけて、

何が起こっても好意的に解釈する習慣をつける。


ポイントは「人はプラスとマイナスのことを、

同時に思い浮かべることはできない」という事実。


すごく楽しい気分と、つらくて

逃げ出したいような感情は同時には起こり得ないはず。


ただし、ポジティブ思考は重要だが、

マイナスになる場合も理解しておくこと。


理由の1つは、何でも自分の都合のよい

方向にとらえ過ぎ、利己主義となり、

周囲の人の支持を失ってしまいかねないから。

今までの多くの営業マンを見ていて、

うまくいかない営業は、

自分ばかり話し過ぎるケースが多いと思う。


相手先の担当者の関心は、

営業マンが勧める商品やサービスがどのくらい素晴らしいか、

よりも、自社にとってどんなメリットがあるか、を聞きたい。


しかし、当の営業マンからすると、

相手先にとって自社商品やサービスがどういう

メリットをもたらすか、わからなく苦労しているはず。


まずは、信頼関係を形成し、ニーズや本音を聞き出すこと。


その基本は、相手のペースに合わせること。


会話のペースだけでなく例えば、すぐに仕事の対応を

してくる相手には商品説明や予算の規模を振ってみる。


相手がざっくばらんな人であれば、

ひとまず雑談からスタートするなど、話の内容にも応用したい。


上司と部下の関係や友人関係でも、

相手の気持ちを考えずに自分のペースを一方的に

押し付けてしまうと、普通は嫌われてしまう可能性が高い。


相手のテンションや興味に合わせた行動や会話を心がけたい。

おそらく周囲にいると思うが、
「聞き上手」と言われる、話を引き出すのがとてもうまい人がいる。

そこで誰にでもできる、大事なポイントを3つ紹介したい。

1つ目は「相づちを打ちながら聞く」こと。

話をする人は必ず相手の反応を見ながら話す。

もし黙って無表情で聞いていれば、
誰でも話す意欲がそがれてしまうだろう。

相づちを打ちながら「なるほど」「そうですか」と感心したり、
うれしそうな合いの手を入れたりすれば、
話す相手もリズムが出て、思いがけない情報も飛び出す。

2つ目は「身を乗り出して聞く」こと。

人は話の内容に興味があればあるほど、
自然と身を乗り出すような格好になる。

どんな話であっても、身を乗り出し、
真剣に耳を傾けることで、相手は
「もっとこの人に話をしてあげたい」という気持ちになる。

3つ目は「話してくれたことに感謝し、ほめる」こと。

自分に話をしてくれた、その誠意に心から感謝し、御礼を言う。

この3つのポイントを心がければ、よい話や情報は届く。

できる人にはいくつかの共通項があるが、

1つに「他の人の話を聞くのがうまい」ことが挙げられる。


特に今日のような情報化社会においては、

いかに多くの良質な情報を収集できるかが、

ビジネスパーソンとしての成否を分けることになると思う。


インターネット等の環境の変化で、情報は増えるばかり。


そうなれば、とても1人の知識だけでは間に合わない。


独学も大事だが、それ以上に、

他人の話をよく聞く姿勢を持つことが大切。


自分の考えが正しい、と思った瞬間に

他人の話は耳に入らなくなってしまう。


他の人は自分の持っていない

情報を持っている、と常にそう考えたい。


例えば若者や、若いころは、とかく自分は優秀で

他人の力など借りなくてもやっていけるという気負いがある。


悪いことではないが、1人にはやはり限界がある。


もちろん他人の意見がすべて有益なものとは限らない。


仮に100の話を聞いて、有益な話が10でもよいと考え、

その10は確実に自分のプラスになっていく。


まずは聞く姿勢や努力が大事。