みなさんが毎日、当たり前のようにこなしている
多種多様な仕事の数々は、いったいどのようにして
身につけてきたのか、覚えていますか?
企業が自社の新入社員に向けて行う教育は、
全員合同の新人研修でスタートするのが一般的です。
数日から数週間かけて、社会人としてのベーシックなマナー、
その会社の事業内容の概要や最低限知っておく知識などを学びます。
そして研修が終わると、新人たちはそれぞれの配属先へと向かいます。
いわゆる大企業の中には、さらに「総務部」「経理課」「営業チーム」
といった部署ごとの研修を実施しているところもありますが、
大半の職場ではすぐに配属先での日常業務が始まるようです。
そして、ここから先の教育は、
主に直属の上司に任されることに…。
みなさんは、たとえばこんなタイプの上司に
出会ったことがありませんか?
・大工の棟梁タイプ
「俺のやり方をよく見て覚えろ!」
「細かいことはいちいち説明しない。仕事のコツは自分で盗め!」
が決まり文句。
・いわゆる体育会系
何事においても、熱意と根性が信条。
「仕事は経験がすべて。一つ一つ自分自身で経験してこそ、
本当の実力が身に付くんだ!」とハッパをかけ続ける。
この2つのタイプの上司が行っている、いわば伝統的なスタイルの
新人教育法は、誰もが終身雇用を前提としておのおのの会社に勤め、
『愛社精神』という言葉が当たり前のように使われていた時代には、
それなりにうまく機能していました。
しかし、今やこうした人材育成のノウハウは
通用しなくなってきています。
多くの上司に共通するのは、「ちゃんと教えているのに、部下が学ばない」
→「部下の側に問題がある」→「これだから、今時の若者は…」
という思考の流れです。
私はこういった上司の態度や感情の流れが、部下が育たない
大きな原因の1つだと考えています。