◆子育てと重なる新人教育 | 上司のための、「人が成長する」マネジメント法

上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

新人を迎える時期になってきました。
皆さんの職場では受け入れの体制は整っていますか?
私も、3月、4月は、新人研修やリーダー層への研修を多く行っています。

今の時期、私が研修の時に必ず伝えることがあります。
それは、
「新人教育」は「子育て」と重なる部分がある、ということ。

子どもがヨチヨチ歩きの幼児なら、
お父さんもお母さんも子どもときちんと目が合うようにしゃがみ、
「おててをつなごうね」「ワンワンが来たよ」
などと小さな子に合わせたやさしい言葉を使って
歩き方やしゃべり方を教えます。

ところが、子どもの身長が親と
同じぐらいになったとたん、
いきなり一人前のように扱うようになるのです。
でも、彼らは単に身長が大きくなっただけ。
知識も思考も、まだまだ子どもなのです。
にもかかわらず、
「もう大きいんだから、自分の将来ぐらい自分で決めなさい!」
と突き放したりしてしまう…。
これでは、子どもは途方にくれるばかりです。

子育てと、新人の育て方とは重なる部分が多分にあるのです。

親御さんは、自分の子どもを
“見た目が大きくなった=もう一人前”と勘違いしてしまう。
同じように、上司は部下の事を
“自分と同じ会社に入社してきた=自分と同じようにやる気もスキルもある”
と勘違いしてしまう。

親と子、上司と部下の間の“情報格差”は、
この「もう~だろう」「きっと~に違いない」
という思い込みによって生まれます。
まずは「何も知らない」「何もできない」ということを
起点にして考えないと、“教え手”と“学び手”のギャップは
決して埋めることができません。

この“情報格差”を埋めていくことが、
上司と部下とのギャップを埋めていき、部下に「仕事の楽しさ」を伝えていくことになるのです。