元巨人・桑田真澄氏の修士論文が
最優秀に選ばれたというニュースが載っていました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100306-00000535-san-base
論文のタイトルは、
「『野球道』の再定義による 日本野球界のさらなる発展に関する研究」。
学生野球の父、飛田穂洲が唱えた「野球道」について考察し、
現役のプロ選手300人へのアンケート調査でまとめ上げたものです。
その論文から一部を抜粋すると、
「半数以上が中学時代、高校時代に自分が受けてきた指導と、
同じ内容の指導をしたくないと回答している結果から、
プロ野球選手はアマチュア時代の指導に対して問題意識を強く持っていることが分かった。
このような現状に対し、指導者は選手に対して本当の意味での「育成」ということを
考えなければいけないだろう。
コンディショニングや怪我の予防に関する意識や知識、そして正しい練習内容を教えることによって、
選手のために最適な育成をすることができると思われる。
今後アマチュア野球界は、勝利至上主義ではなく、「育成」という概念を持って、
練習方法や練習時間などを改善していく必要があると考えられる。」
(「『野球道』の再定義による 日本野球界のさらなる発展に関する研究」 桑田真澄氏)
と、野球界の指導方法について問題提起をしています。
私たちもよく、「“自分自身の仕事をこなす技術”と“人を育てる技術”は全く別物である」という理論を
「ホームランを量産した4番打者や、記録を打ち立てた名ピッチャーが、
必ずしも名監督になるとは限らない」という例を使って説明していますが、
ライセンス制ではない日本の野球界では、
まだまだ、指導者の「個人的なストーリー」に基づいた指導法が行われている現実があります。
しかし、これからは、プロ・アマチュアを問わず、
無理な練習をさせたり、ミスをしたら選手を怒鳴り…というような指導法は通用していかなくなるでしょう。
一流の選手であることに加え、
スポーツマネジメントについて体系的に学んだ桑田氏が、
本当の意味での「プロの指導者」を育成する道筋を作り、
野球界をさらに発展させてくれるものと期待しています!
■行動科学マネジメント 石田淳のブログはこちら
