どんとの火祭 | フォト短歌Amebaブログ

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昨日、菅原神社の境内に於いて、無事、滞りなくどんと祭が行われた。
当神社は、奥州藤原氏によって京都北野天満宮から勧請され、菅原道真公を祭神としている。中国で言えば美髯公関羽。関帝廟?といったところだろうか。
学問の神様菅原道真公を祀ることから、合格祈願にあちらこちらより訪れる神社で、昨日の午前中には受験を控えた地元中学生らの合格祈願祭が行われた。

どんと祭は通常小正月の14日から15日、特に15日に行われるのが一般的だと思うが、今年は何故か12日に行われた。
日曜日、つまり休日を利用してのことだろうと思うけれども、そのお陰で、私も消防団の一員として立ち会うことができたのである。
時代とともに、その様相や形態なども多少変わって然るべきであり、若干の日程変更などは已む無しだと私は思う。

また、どんと祭の「どんと」の語源は、火が燃えるのを「尊(とうと)、尊(とうと)」と囃し立てたことから、その言葉が訛って「どんと、どんと」になったと、どこかのサイトに載っていたが、正しく尊い火祭りである。
その火祭が始まったのは午後2時頃、雪がちらつくなか、神主の祝詞の後に蝋燭の火が厳かに放たれ、各家々から持ち寄られた正月飾りが、少しづつ燃え始めた。

その後次から次と燃え広がり、火はあっという間に炎と変わり、荒々しく上空に舞い上がった。持ち寄った住民らの一年間の無事、無病息災を荒々しくも力ずくで祈るかのような、儼乎たる、荘厳にして厳粛な空気が、辺り一面に広がっていった。
私らは地元の消防団として、最後の小火が消えるまで、その様子を静かに見守っていたのだった。

因みに、平泉町の天台宗別格本山「毛越寺」では、1月20日、二十日夜祭 で行われる。
呉れ呉れも、金属製の物やミカンなどのなま物は持ち込まない方が無難だ。
なにせ後片付けが大変である。

      
フォト短歌「火祭」

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