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私の風、
所有格
ではない
私の海風
塩辛さを飲み
呼び覚まされ
風下につっ立つ
充分すぎるほど充分に
生きている時間と生かされている時間の
(時間、……実に下らない言葉だ)
距離が揺らされ
水平線で果てしなくなって
ほぐれてしまって
果ての方へ
視線は突き進もうとする
防潮堤らしく
眼玉をさらし
閉じようもない
吐息、吐息、
吐き出される微風
行きどころなく
海岸線に滞留したまま
波にぶつかる
捨て身を