今日の最終の乗務は大阪国際空港 伊丹から
東京国際空港 羽田まで。
CA達にとっては宿泊なしで自宅へ
帰れる勤務は意外とありがたいものだ。
先程、沖縄から伊丹空港まで着いたばかり
なのに、あっと言う間に座席等の清掃作業も終わり息つく暇もなく次の搭乗始まりそうだ
事前改札が開始される旨の業務連絡の
アナウンスを聞きながら、窓の外を見ながら薫はようやくこの乗務が終われば帰れる。
と心の中でつぶやく。
そもそもパンデミックの影響はあるとはいえ
自分たちが4レグなどせずとも十分に運行ができる程客室乗務員はいるのに。と繰り返しのアルコール消毒で荒れた自身の痛々しい手を見ながらしみじみ思う。
続く
本小説の内容は全てフィクションです