ブローニング・ハイパワーの後継となるか、ポリマーフレームのFNP | ジャック天野のガンダイジェスト

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スモールアームズ(小火器)に関するエッセイです。同じアメブロで書いていたブログを継続して、不定期で更新して行きます。

FNハースタル社が2003年に発表したダブルアクション、ダブルコラム、ポリマーフレームの軍用自動拳銃です。同社の最大のヒット作、FNブローニングハイパワー(HP)の再来を目指して開発されたショートリコイル方式のオートピストルで、FNHPと同じようにハンマーが外部に出ていて、シングルアクションでの使用も可能です。ポリマーフレームの自動拳銃にありがちなSFチックなスタイルではなく、きわめてオーソドックスなデザインで、いかにもホールドしやすそうです。


オリジナルは9mm×19(9mmパラベラム)弾を16発弾倉に装填できるFNP-9で、写真もこのFNP-9です。さらにコンパクトなFNP-Mも同じ口径で用意され、ほかに.357SIG、.40S&W、.45ACPとバリエーションが豊富です。このFNPはFNXの名称でアメリカ軍の次期制式拳銃のトライアルに提出されました。現在のところは地元のベルギー警察が採用している程度のFNPですが、もしかするとベレッタM92F(M9)に続いて、アメリカ軍制式拳銃に採用されるかも知れません。なお、アメリカでは子会社のブローニングアームズから「ブローニングPRO」の名称で販売されています。また、.45ACPモデルを改造したFNX-45タクティカルも発売されています。


開発されたのが最近ですから、映画にはまだ登場していません。テレビやゲームには少しだけ使われているようです。私は21世紀の自動拳銃の本命だと期待しています。



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