Mekons
Natural


Gang of FourとかDelta5の流れを汲むポスト・パンク世代の中では影の薄いMekonsの3年ぶりのアルバム。泥酔しながら出鱈目フォーク風に暴れていた30年前とはさすがに変わりました。でもサラ・コリーナもスージー・ハニーマンも健在っていうのは嬉しい。懐かしいけれど、今もある感じというか、ああ自分が好きなバンドと自分はまだ繋がっているという嬉しさ。

アヴァン・フォーク~サイケデリアという最近のスタイルは変わっていませんが、酔っ払わなくても遊離感を出せるようになってます。フワフワと迷っているようなんだけど、行き場を失った迷いではなくて、達観してしまった迷いがある。色々見てきたから迷ってもむしろ楽しめる。泥酔バンドは青臭さこそなくしましたが、30年前のあの妙にキラキラした雰囲気を纏ったままポップ・バンドに化けました。


myspace.mekons