シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal  -2ページ目

シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal 

Love&Protect Your Teeth!
歯の美と健康の秘訣を知ってもらうための、歯医者が率直に綴るブログ❤︎ 2009年1月よりシンガポール
勤務医院 https://aesthetesmilestudio.com/
Dr.Yumiko紹介 https://singalife.com/category/85913/
WhatsApp予約 +6581288128

私は、今はほぼ全ての治療にいおいて、ラバーダムを使用しています!

 

 

最近も、クラウンを除去する際に、ラバーダムを被せて除去をしました。

 

すると、その患者さんはラバーダムが今回初めてだったようで、こう言って喜んでおられました。

 

「こんなに歯科治療が楽で安全に出来るなんて、ラバーダムに感動しました〜。」

 

 

そうなんです!

 

ラバーダムって、歯科治療を安全に、そして治療操作をスムーズにしてくれる、歯科治療においては偉大な立役者なのですよ!!!

 

 

なのに、日本の一般的な歯科治療においては、まだほとんどラバーダムは使われてはいないような印象があります。

 

 

実際、私のところで初めて治療を受ける患者さんにラバーダムをかける際には、私はこう聞くのです、

 

「ラバーダムって知ってますか?こんなのですよ。今まで日本ではやったことありますか?」

 

てね。

 

すると、ほぼ全員が「いや、ないです。」と答えるんですよ。

 

 

え〜?そんなにもまだラバーダムって普及してないの、日本では??

 

 

 

そんなラバーダム、日本でも、根管治療の際には絶対使われるべきものと、歯科治療に興味のある人たちの間では知られているようだけれど、いやいや実はそうじゃないんだよね〜。

 

 

ラバーダムって、決して、根管治療だけに使われるものじゃないんですよ。

 

基本的な虫歯治療にはもちろんのこと、

 

その他、既存の詰め物やクラウンの除去の際、

 

インレーやクラウンの接着の際、

 

そして、前歯のダイレクトボンディング治療の際、

 

また、矯正治療における歯の間の削り作業(IPR:Inter Proximal Reduction)や、

 

矯正治療後のワイヤー固定の際。

 

とこのように、幅広く歯科治療の際には本来使用されるものです。

 

しかし、例外的にラバーダムが使用できない場合もあります。

それは、例えば外科手術の時。これは歯ではなく歯茎を扱うから無理ですね。

それと、歯茎の下奥深くの歯根面に出来てしまった虫歯。歯茎の下側を扱う際には限界があります。

 

 

 

 

さて、ラバーダムの目的は、大きく分けてこの2つ!!

 

①患者さんに対して安全に歯科治療が行える=患者にとってのメリット

 間違えて舌や頬っぺたの粘膜を傷つけたり、落とした薬剤で粘膜を痛めたり、また、落っことしたものの誤嚥を防ぐ。

 

②治療術野の唾液による汚染や濡れが防げる=治療を確実にし、そしてやりやすくさせる=歯科医師にとってのメリット

 

 

このように、患者さんと歯医者術者側の双方共にメリットがあるんですね〜。

 

 

 

さて、そんな偉大な立役者であるラバーダムが、なぜまだ日本のほとんどの臨床で使用されていないのか??については、果たして謎でしかありません。

 

 

これをお読みの皆様、あなたがおかかりの歯医者さんは、いつもラバーダムを被せてくれますか???

 

 

 

あ、でも・・・、もし被せてくれなかったとしても、その歯医者さんにこんなこと言っちゃダメですよ。

 

「なぜ先生のところではラバーダムをつけてくれないんですか?」

 

きっと嫌な患者扱いされちゃうかも・・・?!キョロキョロ

 

 

 

以前にもラバーダムについてはこんな記事書いてます下矢印

 

 

参考にしてねハート

 

 

クローバークローバークローバーLove & Protect Your Teethクローバークローバークローバー