01.amazarashi「ラブソング」
[Japan,Rock]
"愛を買わなくちゃ" "ごめんなさい ちゃんといえるかな?"などと
世界は美しくないってことを認めた上で日常を皮肉たっぷりに描く歌詞の世界観もさることながらメロディセンスが素晴らしい。
「ナモナキヒト」は何回聞いたかわからないくらい。
日本語ロックのアルバムとしても今年一のクオリティです。
02.ATATA「ATATA」
[Japan,Rock]
このベストは順位をつけてないんですがこのアルバムは間違いなく今年の一位。
元HOLSTEIN,BANDWAGONなどのベテランスター選手が集まっただけありアルバムのクオリティは凄まじく、Mars VoltaやAt The Drive-Inを髣髴とさせる曲展開やSTERUSSとのコラボなど邦ロックシーンにおいて明らかに異質。
それだけに留まらずATATAの音楽に触れてもらう為の様々な仕掛けを含めたATATAという動きから目が離せなかった。
このアルバムのレコ発@高円寺HIGHは個人的に今年のベストライブでした。
03.CROSSFAITH「ZION EP」
[Japan,Electrocore]
前作までは聞いた後の感想が"重たい"という一言で完結しそうだったけれど、今作では重さを維持したままよりメロディアスにより壮大に全ての要素が次のレベルへ上がってる。
安易にピアノやストリングスを乱発するのではなくシンセ音のみで危機感溢れる壮大さを演出しているところが素晴らしい。
国内エレクトロコアじゃ断トツですね。
もはや狭いハコが似合う音じゃないのでもっとビッグステージでこの音を鳴らして欲しいです。
04.curve「till the end」
[Japan,Emo]
小岩のドラマティックエモ。
エモはエモなんだけど聞いてると満天の星空の下で演奏している姿が浮かぶほどに壮大な世界観。
まさに誰かが例えた"轟音の賛美歌"。
透き通る声が心地よくこれ聞くとよく眠れます。
05.Novallo「Novallo E.P」
[UnitedStates,Djent]
ジェント×エレクトロというありふれた組み合わせをラウドさに頼らずスマートに作り上げたアルバム。
めまぐるしい曲展開にも関わらずきれいにまとまっているのはどこか艶やかさすら感じるボーカルが聞きやすくしているのかなと。
デビューEPにも関わらずこのクオリティかつ無料で公開されているという評価されなければいけないアルバムだと思います。
初めて聞いたときの衝撃は今年一ですね。
06.RainyBlueBell「THE SECOND COOL」
[Japan,HipHop]
これをベストに選んでる人はいなさそうですね。
前作「RBB」から状況は変わりJinmenusagiやNIHA-Cなどニコラップ発のラッパーが活躍し、ニコラップという場所がよりメインストリーム寄りになった今、改めてニコラップの良さは"なんでもあり"なのだと思わされたアルバム。
USのビートジャックからアニメネタまで多種多様なトラックに、かつ変則的なフローや確かなスキルを持ったラップを乗せる。
「STEP OUT!!」や「ぶっ傾き横丁」で感じられるフックのうまさはニコラップならではだろうし、「Fire Anthem」は万人共通の少年時代バッキンザデイ曲。
ヘッズのみならず歌ってみた層をも巻き込み、今年フィジカルでアルバムをリリースしたLBとほぼ同数のDownloadを記録するなど数字面からも無視できない。
07.SiM「LiFE and DEATH」
[Japan,RaggaePunks]
「Amy」での人力ダブステップや「LiFE and DEATH」ではラップコアを新たに取り入れたり、「Evolution is Solution」ではツーステップパートを入れたりとキッズへのアピールも忘れないなど意欲的な作品であるにも関わらず、そういった知識のない一般層をも巻き込める普遍性が備わっているところが流石です。
「Get Up, Get Up」での言葉遊びなども含めわかりやすいかっこよさや深さが人気の要因か。
08.Sithu Aye「Invent the Universe」
[UnitedKingdom,Djent]
大量に無料でアップされるインストジェントの中でこれはぶっちぎりのクオリティでした。
とにかく走りまくるギターがテクニカルで、かつ耳に残るフレーズが多く飽きさせません。
「Grand Unification」や「Particles Collide」のギター無双に、冒頭の爆発力から裏打ちの開放感がたまらない「Baryogenesis」
ラストらしい叙情性に溢れた「Pale Blue Dot」など挙げ始めるとキリがない。
09.talk「Waltz for Feebee」
[Japan,PostRock]
熊本の7人組バンドtalkの正式プレス盤。
ジャンル的にはポストロックとかシューゲイザーになるんだと思いますが、J-POPもそこに付け加えたいほどに聞きやすい。
ポップさが弾ける男女ボーカルの掛け合いからシューゲイザー的な展開へと進む「Sundae Flip」をまず。
また自主制作盤から追加された「A Certain Letter」がインストが続き歌が欲しくなる位置に入ってて良いアクセントになってます。
日常的に見ている景色が美しく見えてしまうような一枚。
10.雅-MIYAVI「SAMURAI SESSIONS vol.1」
[Japan,Rock]
海外へと活動の幅を拡げている雅が、他ジャンルの日本人アーティストと個性のぶつけ合いコラボ。
ラップVSスラップや三味線VSスラップは想定内だとしても、エレクトロやポストロックにピアノポップなど意外な人選にも関わらずどの曲も素晴らしく鳴らされる音に全く無駄がない。
明らかに自分のファン層に向けたアルバムではなく音楽好きのアンテナに引っ掛けようという思惑が感じられる意欲的なコラボアルバム。