色々なところに行くと色々な人に会うわけですが、どうも最近擬似科学の人にあたります。

神道系、代替医療系、占い系、別に信じたければ信じていればいいと思います。
しかし、科学的根拠があるように見せかけるのは何なのでしょうか。
全国で●人がとか、統計的にとか、体験談とか、科学的根拠になってない場合がほとんどです。
データがあるというなら、比較対照くらいしましょうよ。
どういうバイアスが考えられるかくらい検討しましょうよ。
一般化していいのか考えましょうよ。
それができないんだったら、科学的に装うのやめましょうよ。

空恐ろしいことに、理系の学部を卒業しているのに、科学と宗教の区別がついていない方がいらっしゃいます。
(だからこそ学部卒で修士行ってないのかもしれませんが……)
科学は反証できないことは扱いません。
理論に反する証拠がでればそこまでですし、現時点でもっとも確からしいとしか言いようのないものです。
故に、本来は信じる対象になりません。
科学者は先人に敬意を払いつつ、常に疑問を抱き、より優れた理論を構築することを目指しています。

それに対して宗教は、疑問に対する姿勢を教えたり、疑問にまつわる感情の解消を目的としてます。
確かめようがないことをどうするか?
これは宗教の領分でしょう。

男性脳と女性脳のように、もう随分前に否定された仮説が今だに一般に流布していることを懸念しています。
あの根拠となる論文はデータサイズが小さすぎて、測定誤差が出てしまったのですね。
しかし、脳の性差は科学的事実だと受け止められ、社会的に男女差別を助長してしまいました。
仮説と事実を混同して民間人をまきこむのは罪です。

そしてそれを教えきれない大学に不甲斐なさを感じます。