ジェンダーのもつれとでもいうのか。

異性との関係が深くなればなるほど、女性とはこういうものだという固定観念に悩まされる。

「どんなに強がっていても、本当はか弱くて守ってもらいたいんでしょう?」
誰かが守れるようなところで戦っていないのだが。助言や励ましは嬉しい。しかし、自分の守れる範囲に問題を縮めるのは止めてほしいし、庇護下に置こうとするのも真綿で首を絞められる気分だ。どれほど傷付いたとしても自分が必要と思うことはやり抜きたい。女性にリスクを取らせないのは、誰の欲望なんだろうか。

「俺が忙しくなければ頼りたいし甘えたいんだよね?」
ほっとくと不安そうにするから、一応頼ったり甘えたりしてるだけ。嫉妬が面倒だとも言える。
実のところ、問題に応じて相談相手は変えるし、甘えるのも親友の方がいい。
整理した我が儘を提示しながら、時折どうでもよくなる。
欲望される欲望は厄介だ。
彼我の区別が付きにくく、説明しても見解が一致することはまずない。

家庭やメディアによる刷り込みから自由である人は少ない。
自身の過去を越えて新しく物事を見られる人は更に少ない。
大抵は何かに束縛されたイメージを挟んで相手を見る。

私自身も含め、ままならないね。