8月8日に稲門アカデミーが開催されました。
今回は幹事によるレポートを掲載いたします。

以下は当日のレポートです。

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ファイナンス稲門会は稲門アカデミー「マネージメント勉強会」の一環として、
東京工業大学にてキャリア教育の分野で教鞭を執る増沢隆太先生をお招きして
「ゆとり?若者新生代との付き合い方 ジェネレーションギャップに立ち向かう管理職のあり方」
と題して勉強会を開催しました。

当日は30名ほどの参加者がコレド日本橋に集まり、
増沢先生を囲んで、懇親会に至るまで「ゆとり世代」
と呼ばれる最近の若者との向き合い方について議論を交わしました。


当日の流れとしては、
1戦略思考 2「ゆとり」の現状 3メンタルヘルスの現状 4処方箋
の4項目に分かれて増沢先生は講義されました。


ファイナンス稲門会オフィシャルブログ


①まず、戦略思考とは何かという概略を
増沢先生の経験をもとに解説がなされ前提共有ということで紹介されました。
増沢先生自身、30代を越えてから海外の大学院で
歴史学の中でも「戦争」を学ぶ過程において「結果・目的」を明確化し、
その達成に一直線に向かう方針を決めることが重要であると痛感し、
今でもその経験が様々な局面で活きているとおっしゃりました。
そこから、勉強会の議題を「何のためにゆとりと向き合わねばならないのか」
と提起して勉強会は進みました。



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②次いで、「ゆとり」の現状についてのレクチャーがなされました。
いわゆる「ゆとり」は高校生~25歳までの年齢層と定義づけられ、
その特徴が述べられました。
インターネット普及に依る知的水準の低下・
恵まれた生活環境による生存本能の低下や
草食化・失敗への恐怖・理不尽さやフォーマットのなさ
への拒絶といった事例が挙げられました。
その中でも増沢先生はゆとりだから~~とレッテルを貼るのではなく、
どうやってゆとりを会社の中で戦力化して対処するか・取り扱いの使い分けをするか
に注力すべきと強調されていました。


③そして、メンタルヘルスの現状においては
新型うつを中心とする現代型の精神疾患の紹介がなされ、
その対処法も含めての講義がなされました。
増沢先生が特に強調されていたのは
「管理職も自分を守ることを忘れてはいけない」ということでした。
組織として会社がある以上、ゆとりも戦力化しなければいけませんが、
精神疾病などを会社や管理職が丸ごと面倒をみるのも負担がかかり過ぎるからです。


④最後に処方箋として増沢先生は、
管理職にも自分を守る多少の身勝手さがあっていいのでは?
何のためにゆとりと向き合うのか考えてみては、
と述べて勉強会を終えました。

懇親会でも先生を囲んでゆとり世代に対する議論が活発に交わされ、
参加者相互の交流も深まっていました。


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増沢先生、ありがとうございました。


稲門アカデミーでは今後も幹事を増強して、
ファイナンスに加えて様々なテーマを切り口に勉強会を開催していく予定ですので、
是非とも参加を御検討下さい。