はじめに、先週の日曜のことです。
錦糸町オリナスに映画を見に行きました。あの宮崎駿のやつです。たぶん、小学生が見たら一生思い出す映画になると思うし、宮崎駿も、そこに(かなわぬ)思いを託したのだろう。でも、私はどちらかと言うと「暗いが美しい」映画が好きなようだ。この映画を見て、私は少々暗いマンガ「風の谷のナウシカ」の全巻を読みたくなった。これが、私のテリトリィの図書館に置いていない・・・。なお、あの魔法使いは、「ハウルの動く城」の若い魔法使いの「成れの果て」だと思う(たぶん)。そうするとあの映画のヒロインは、どうしたのだろうか。もう死んでしまったのかもしれないかな・・・(たぶん)。
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映画を見た後、地下のスーパーでお寿司のパックを買おうとしたら、3割引が5割引きになった。これは(ものすごく)得した気分。それで、ウニとイクラが入っているパックを買い家でおいしく食べました。それで、ひたちなかに単身赴任のときを思い出した。そのころはスーパーで正価で買ったことは無かった。会社から帰る時間と、スーパーが割引をやる時間が大体合っていたというか、それにあわせて帰っていたというか、そんな生活だった。

で、音楽の話です。

●バッハ:リコーダー・ソナタ集リコーダ
私は、同様な組み合わせでは、コンラッド・ラゴスニックのギターとハンス・マルチン・リンデのリコーダのCD(又はLP)を学生時代から聞いていました。これにくらべると、この演奏は軽快でうまいし、たぶんバッハの意図もこのような速度なのだろう。でも、この速度ではギターでは弾けないし、私がイメージする演奏速度は、コンラッド・ラゴスニックのほうなのです。でも、このCDも聞いて楽しくなる演奏です。

●ヨーヨー・マ/バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタヨーヨー
BWV2017-BWV1029の演奏を可能な範囲でいくつか聴いてみようと思っています。これは、田町の三田図書館にありました。私の印象は、BWV1027では、アンダンテが好みに合っている。また、アレグロ・モデラートもバッハらしいと思います。そう書いてみると、無伴奏チェロや無伴奏ヴァイオリンやリュート組曲のように舞曲を集めた組曲形式ではない。それがどういう意図なのかは判らない。ヴィオラ・ダ・ガンバがよいか、現代のチェロが良いかですが、そもそも、ヨーヨーマのチェロがあまり好きになれないような・・・。しばらく遍歴が続きそうです。

で、読んでる本です。

●物理学と神/池内了/集英社新書
物理学と神いろいろと、中途半端に音楽の本などを読んでいますが、とりあえず、この本を挙げておきます。最近、「物理学」といった本は興味がないのですが、タイトルに「神」がくっついていることと有名書評サイトに取り上げられていたので買いました。やはり、物理学の世界も、「神」を科学的に追求し、その存在を証明しよう、又は、神の世界の決まりを盗むことで一攫千金をねらおうという動機で発展したのが、てきわよく整理されていて(まあまあ)面白い。ただ、内容は(結局は)科学史の概観程度か。この本の対象は(たぶん)若い人と思いますが、若者の物理離れも意識しているのかもしれない。(まじめな)中高生が読むと(とても)面白いと思う。なお私の場合は、はるか昔に科学の世界を知りたいという向上心や好奇心がほとんど消えてしまったので、過去の雑学のおさらい程度にしか読めない。ただ、本人に会えば、当然ながらその博識と論理の構成力に、ただただ感嘆するだけと思います。「神」や「悪魔」が、科学者の脇に寄り添うようにしっかりといたこと、それをきれいに科学史的に関連付けて整理されているのが斬新。

ついでに言っておくと、死を目前にして病床の床で書いたような科学者なんかの本は、そこにある種のオーラが感じられて面白い。なんというか、次の世代に何かをのこそうというか、そういう思いを感じる。例えば朝永 振一郎や高木仁三郎の最後の本です。

・・・ということで。