私が十代の頃 人生で初めて身近な人が亡くなった日。


その人は 私という人間の土台を作ってくれた人。


きっとこの人と出会っていなければ、今の私はいない。



人間の一番大事な部分を欠如したまま生きていただろう。



人として 生きる事 死ぬ事 その人が自ら教えてくれた。



「 人には優しく 自分に厳しく 」


「 人と違っていい 同じなんてありえない 」


「 恥をかいていい みっともなくてもいい 」


「 自分を信じて 信念をもって 生きろ 」



大人として生きる事を 教えてくれた。 人。



あの時 私は悲しくて 悲しくて


涙が止まらなかった。


でも 


亡くなった その日



私は地元を離れなけれいけなかった。



葬式も出れず ちゃんとお別れも出来ないまま


私は出発した。



なんでこんな日に 私にとって新しいスタートの日


亡くなるなんて そう思ったが、



今思えば 背中を押してくれたのかもしれない



その人は病床で ずっと喋る事も出来ない状態だった。


数日前に 出発の挨拶に行った時


もう あの笑顔は無かった。



きっと 「 俺から一人だちしろ 」 って


「 もう大丈夫だ お前は一人でやっていける 」


そう 言う事だったのかもしれない


あの悲しみがあったから


辛くても 悔しくいても やってこれた。


どんな事があっても 喰いしばれた。



そうして 帰ってこれた。



今だから言える。



死を持って 私を送り出してくれた。


きっとこの日を選んで 亡くなったんですよね。


だから覚悟を持って行ってこれました。



 「 最高のいってらっしゃい 」 をありがとうございました。



これからも 遠くの空から見守ってください。


これからも 頑張って生きます。




届かないメッセージですが、



あなたの 教え子っていう事が私の誇りです。


そして 「 孫みたいだ 」って可愛がってくれて嬉しかったです。


心から感謝しています。






合掌