3月 3日 その2 Where is Allah??
7時間も経つとこの砂漠にいることやアルコに対する不安はきれいになくなった。
理由は一つ目に彼は僕に何も求めてこないことだ。
ほとんどのマリ人は僕に何かくれと言ってくる。
二つ目に彼は神聖なイスラム教とであると思ったからだ。
彼は大空に向かって一日に何度も祈りをする。
例えば、トンブクトゥの市街地からこの村に移動する途中でさえもラクダを止めて祈りをしていた。
イスラムの人は一日に5度お祈りをするらしい。しかし彼はもっとお祈りをしているよう思う。
海外で熱心なイスラムの人たちはほんとにいい人が多い気がする。過激派は除くが。。。
アルコとは会話が全くないが一緒にいてなぜか落ち着く人だった。
寝る前彼は神アッラーに向かってまた祈りを始めた。
彼が祈りを終えた後僕はアルコに聞いた。
「Where is Alla??(アッラーの神はどこに居るのですか??)」
彼は空を指差した。そして自分を指差した。
どうやら神アッラーが空の上から自分を見ていると言いたいようだ。
僕はなぜか涙が溢れてきた。
彼はこの何もないサハラを毎日・何年間も同じように歩き同じように祈ってきたのだろう。そして何年もするとこのサハラで静かに目を閉じるのだろう。
それは一見寂しい人生だがただひたすら歩きただひたすら祈り神に感謝し続けるアルコが僕にとってはとても偉大にみえたのだった。