ノボの減量薬「ウゴービ」、FDAが心疾患治療への適応拡大を承認(24年3月10日 ブルームバーグ日本語電子版無料版)
記事(Madison Muller)
(1)要点
- 量薬が心血管系イベントの予防に寄与すると承認された初のケース
- ノボ、最終的にコストを抑えられる利点を売りにできる公算-BMO
(2)(米食品医薬品局(FDA))
8日、デンマークの医薬品メーカー、ノボ・ノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」について、心臓発作や脳卒中などのリスク軽減治療に対する適応拡大を承認した。
減量薬が生命を脅かす心血管系イベントの予防にも役立つと認められた初のケースとなる。
(3)「ウゴービ」
肥満症薬として需要が急増しているが、今後さらに患者による使用が増え、保険適用も広がる可能性がある。
またウゴービが美容的な減量効果だけでなく、目に見える実質的な健康効果をもたらすとの見方を後押ししそうだ。
(4)ノボ・ノルディスクと競合の米イーライリリーは目下、「GLP-1受容体作動薬」と呼ばれる新たな減量薬の効果が、睡眠時無呼吸症候群からアルツハイマー病に至るまで広範囲に及ぶとみて研究を急いでいる。
(5)(BMOキャピタル・マーケッツのアナリスト、エバン・セイガーマン氏)
「ノボは今後、GLP-1による治療で最終的にコストを抑えられる利点を売りにできるだろう」と述べた。
原題:Novo Nordisk’s Wegovy Wins US Approval as Heart Treatment (3)(抜粋)