中国は2億人養うため塩水で育つ米を栽培する~品種改良や遺伝子工学の発達が食糧問題を解決する!~
皆さん こんちゃ~
食糧問題を、具体的に解決するかもしれない重要な技術が確立されそうだという記事が掲載されました。
これは 中国の研究チーム によるものです。
“中国” というところに 日本人としてはイメージがあまりよくないかもしれません。 しかし、もしその技術が本物であれば、素晴らしいことです。
中国であろうが 日本であろうが欧米人であろうが、東南アジアやアフリカの科学者であろうが、新技術は国籍は関係ないし、善悪もない です。
どのように利用するかは 人間次第 ですね。
もし、それが人類に素晴らしい恩恵をもたらすものであるなら、私たちは 素直に喜び、感謝をし、その功績に敬意を表する 必要がありますね。
では、その内容とはどのようにものなのでしょうか。
以下 それを記した記事を良かったら 一緒に見て みましょう。 では どうぞ~
●中国は2億人養うため塩水で育つ米を栽培する
(China grows rice in salt water to feed 200 million people
:10月26日 英語版配信分)
[source:RT.com ]
『 中国の科学者たちは、高収率の米を塩水で栽培するという重要な農業の技術革新を達成した と主張しています。
新しい種はこれまで試みられていましたが、青島塩水耐性イネ研究開発センターの科学者たちは、1ヘクタールあたり4.5メートルの収量をほぼ3倍に上げ、商業化の準備を整えた と伝えられています。
塩水栽培は、中国の米生産量を約20%増やし、2億人以上の人々に食糧を供給することができると 、中国の「ハイブリッド米の父」と呼ばれる研究リーダーの袁隆平は述べました。
ハイブリッド米の新しいタイプは、中国東部の沿岸都市である青島で200種類の米の中から栽培されています。研究者らは、黄海から海水を汲み出して希釈し、それを田んぼに送り込みました。
希釈した海水の米は既に販売されている。しかし、1キロ50元($ 7.50)では、新品種は伝統的な米より8倍高価です。
米を売っているオンラインショップは、袁隆平の研究チームの創業者であり、ビジネスパートナーである同プラットフォームは、今年と昨年収穫した米を11月に店舗に出すために売っています。
営業部長によると、先月の顧客数は1000人に達し、8月以来6トン近くが売却されたという。
同社は、年末までに1,000万元(150万ドル)の売上高に達する予定です。
雲南農業農業協会所長のNa Zhongyuan氏によるとこの種の品種は、海水と淡水が混ざり合った地域で栽培されているため、公式には海米とは言えません。
「このような地域の塩分含有量は、通常、1%弱である」とNa氏は語りました。
科学者たちは、純粋な海水中で生育できる米種を開発するには、何年もの研究が必要だと言います。』
[英語版 元記事]
https://www.rt.com/business/407629-china-rice-grow-salt-water/
いかがでしょうか。
中国の人口は10億人を超えていますから、食糧問題は最重要課題の一つです。
日本での食糧問題に目を向けるとき、既に日本は(食料事情的には)豊かになっていますので、日本人には、関心が高いテーマとは言えないでしょう。
正確に言えば、食料事情が豊かなったのではなく、輸入量が増えカロリーベースり自給率が極端に減っただけの話ですが・・・。
生産ベースでは日本の自給率は66%ほどあったりするようですが、農水省は、日本の自給率の低さを強調 して、日本の農業は弱いと思い込ませようとしているようなところがあったりして、ある意味輸入を増やそうとしていたりします。
日本は、 利益率の低そうな農業の技術革新よりも、死活問題になり得る工業製品の開発・輸出に力を入れていると言った方がいいかもしれませんね。
それは 科学者にとっても 同じ事でしょう。
高校の理系選択者の多くが、農業・水産系よりも理化学・工学系の大学の学部学科を志望するのもそのためかもしれませんね。
どちらが金になるのか・・・という判断はありそうです。
現時点では、日本には食糧問題は起きていませんが、近い将来、世界的な食糧危機陥ってしまったときに食べ物がなければ生きられないことに初めて気づくのかもしれません。
その点、中国はとにかく 貧しさから解放して、先進国の仲間入りをすることが目標の一つですから、日本以上に遺伝子工学や農業の技術革新には大きな力を入れている と言ってもいいでしょう。
とにかく国民の生活レベルをアップさせるために なりふり構わず、やっている感じはありますね。
日本近海の中国の漁獲量の大幅な増加は、その一例かも・・・・。
上記記事 のような “塩水で植物を育てること” に関する記事は 2008年に話題 になっていました。
この度の中国の科学者たちの研究は、恐らくこの流れから来ていると考えられますね。
中国にとっては、 とても重要な研究テーマだったに違いないです。
この記事 からわかることは、
① 既に、塩水に強い植物の特性をもった遺伝子を特定し、それを利用することについて、世界の主な国では研究されいる
② このことは、著名な科学誌 『Science』誌』 においても論文が掲載されていた
③ そして日本の東京工業大学でも研究されている
ということ。
常識では、「作物は塩田では育たない・・・」 ですが、 遺伝子工学によって、どうやらその思い込みの時代は終わり、実際に塩水で育った米が出回る時代になりそうです。
塩水で育つ米がついに登場したことで、世界の食料事情は少しだけ良くなるかもしれません。
食糧問題を解決するためには、まず人口問題を解決しなければならないですが、この度の記事 は、食糧問題解決の決定打とは行かないまでも、人類の未来に少しだけ光をもたらすになるかもしれませんね。
皆様は どのように お感じになりますでしょうか。
皆様、今日もご覧頂きありがとうございました。
今日も、食糧問題が遺伝子工学の発達によって解決に向かう一日となりますように。愛を込めて