僅かな
春を
待ち
瞬きより
早く
通り過ぎる
夏を
肌に焼き
一瞬の
秋を
床に
重ね
長い
冬が
世界を
白く蔽う
川は眠り
海は吼え
野山は
沈黙を
生む
陽は
昼
眩しく
瞳を閉じさせ
月は
夜
藍青の空から
星々を
連れ
瞬く
月ならば
指して云はんを
花ならば
取りても見えん
月ならぬ月の光と
花ならぬ花のにほいひは
射して云いとりて見るべき
ものにあらじ
波やめば音消ゆれど
風ふけば木葉取れど
散りゆかぬものこそ見ゆれ
消えゆかぬ音ぞ聞こゆる
波の木葉に
道の邊の露に
まどかにも宿れるもの
尋ねつつ極めも行かば
飛ぶ鳥のつばさは無くも
空かける雲にものらず
天地(あめつち)の廣き心の
知れざらめやも。
道とは
そういうもの
道とは
こういうもの
道とは
大きな西へと
通じるもの
山を操る
大きな西に
道は
確かに
続いている
四季彩より
道は
儚く
花
水中の月
鳥
飛べども
休むを
知らず
我
明日知らずとも
今日を
生きるのみ








