私は陰鬱なる
地上の軛(くびき)を
すり抜け
銀に輝く
笑いの翼に乗って
空に踊る
太陽に
向かって昇り
陽気にざわめく
光射す雲と遊び
そして数多くの
君の夢にさえ
見ぬことをした
駆け上がり
舞い上がり
弧を描き
太陽の照らす
静寂の高みに舞い
叫ぶ風を追いかけ
わが機は旋回し
柱なき
空中の宮殿を抜けて
突き進む
高く 高く
果てしなく
熱き忘我の紺碧(こんぺき)を
抜け
風の吹きすさぶ
頂上に
私は
立った
雲雀(ひばり)も
鷲(わし)さえも
飛ばぬ彼方に
そして静かな
舞い上がる
心で
高き神聖なる
未踏の宙(そら)に
私は
足を踏み入れた
私は
手を伸ばし
神の顔に触れた
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映画 white walker より
若き航空大尉マクギーが戦時中に
書き残し、彼が撃墜されたあと
見つかったもの
この詩は
いつまでも
僕の心を
掴む
三角の空を
漂い
三角の中から
抜け出すことの
出来ない
人間
何が
真実で
何が
嘘なのかを
問う
雲の下の
出来事など
何一つ
心に
響かず
彼の詩は
僕を
ただ一つの
真理へと
青く
BOUGAの果てへと
この場所も
借りの
棲処
時は
選ばない
マーク





